感想文が書けない理由が教育の弊害だった

感想文を書けと言われた時にありふれた言葉でしか書けなかったのが嫌だった。
私は人よりも文章を書ける自信があるが、感想文だけはうまく作れず、「皆どうしてそんなに書けるんだろうな〜」と少し悩んでいた。色々と考えたどり着いたのが中学受験の作文の勉強だった。

きっかけ

最近大学の授業で皆1つのお題に対してレポートを書き、順番に発表している。発表者以外は感想を書き、皆で共有する。1回の授業で3人ずつ発表しているのだが、皆扱う出来事が同じすぎて感想がありきたりなものしか書けなくなってきた。「皆どうしてそんなに短い文章を読んでそこまで感想を色々と書けるんだろうな〜。私はレポートを書くのは得意だけど、感想文はダメなのか」とちょっと落ち込んでいた。ちなみに先生も「みんなもうちょっと長く書いてほしいんだよね…」と私に溢すくらいレポートとしては短い文章だった。ちなみに先生は前回の私のnoteに出てきた文章を褒めてくれた先生だ。


中学受験との関係

私の文章の作り方に一番大きな影響を与えたのが中学受験だった。私は公立中高一貫校の受験を経験している。試験が「適性検査」という私立とは違い教科ごとの試験ではなく、複合的な、理科の問題、社会の問題を算数で解く的な問題が出題される。説明が上手くできないため、気になったら調べてほしい。正直今解いても点数が取れる自信がない問題だ。
この試験の一番最初の問題Iでは作文を書く。この作文が私立との大きな違いであると思う。そしてこの作文は必ず自分の経験談を1つ絡めて書かなければならないのだ。
私が習った構成としては

文章を読んでこう思った

なぜなら私はこういう経験をして、こういう考えを持っていたからである

まとめこれからのこと

7年前のことを思い出して書いているため、少しあやふやな部分はある。過去問などは全て寄付してしまったため、手元に作文が残ってないのが悔やまれる。
2つ目の経験と考えの部分が私の感想文が書けない理由になっているのではないか。

感想≒経験

感想文は自分の感情を書くものだ。しかし私は感想ではなく、自分に置き換えて自分だったらこう考える、と自分軸ベースで考える、レポートを作っていることになる。ただ、他人に起こったことを事実として捉えているだけで感想なんて正直持ってないのだ。誤解しないでほしいのが感情がない人間ではない。感情を言葉で表す、感想にするという作業が苦手なのだ。

私は演劇が好きで、時々見にいくが芝居の感想を持たない。持てないのだ。演劇は板の上で行うという都合上、どうしても辻褄が合わないことが起こりやすく、考察のようなことを始めると矛盾に苦しみ、「楽しかった」という感情が消えて「矛盾だらけの物語」という感想になってしまう。自分が説明する文章を書いてきたからなのか、性格の問題なのか分からないが、辻褄が合い、現実味がある程度ある話でなければ納得しない。演劇は1回見ただけだと綻びがあったとしても気づかず1本に繋がっているように見える。だから私は「楽しかった」以上の感想は持たないし、2回目以降を見ようとは思わない。

感想と考え

ここまで色々と振り返って気づいたのは、皆のレポートが短くて困る理由は、考えがないからだ。中学受験の作文は筆者の考えについて経験を交えながら書く。皆のレポートはただ事実があるだけで、そこに考えが書いていないのだ。「部活を頑張って忍耐力を得ました」ただそれだけなのだ。そして私はそれに感想を持てない。「私は部活をやりきったことがないので、そういう経験ができるのは羨ましいなと思いました」これで終わってしまう。これも自分に置き換えて話している。私は今まで感想ではなく考えを持って過ごしてきたらしい。

確かに私は常に何か考えながら過ごしている。自分の考えを話したときに「みんなそこまで考えてないよ」と言われることも多い。皆にとっての感想が私にとっては考えなのかも知れない。


まとめ

私の文章の作り方は、「考え」をもとにして作っているものらしい。そして感想文が書けないと感じるのは「考え」を読み取れないからだ。このように考えるようになった理由が中学受験で習った作文の書き方である。

感想文をこれから書けるようになりたいかと言われたら答えはNoかも知れない。私の文章が人より優れているとは思わないし、感想文と言えるものを書ける人はすごいと思う。けれど、私の文章は今の「考え」に沿った書き方で、私の書いた文章が私にしか書けないもの、私であると読んだらわかるような文章になりたい。この形式を必ずしも止める必要はない。
私は感想がなくても、感情はある。これから感情をもとにした文章を作る練習をすれば、また新たな文章が作れるのではないかと思った。



何気なく書き進めていった結果、着地点があやふやで、無事に帰れるか微妙な場所に来てしまった。もっと校正が必要で、感情の部分についてはもっと詳しく説明したいが、ここで一度区切りをつけようと思う。

ここまで読んでくださった方はありがとうございました。よかったら既読代わりにスキを押していただけるとモチベーションになります。

ではまた来月。レポート地獄から抜け出した頃にお会い出来れば。

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