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喜怒哀楽の妙

人間として生きていれば、喜怒哀楽は生涯ついてまわる。

ただ、喜怒哀楽の4種類にも、微妙な差異があることに意識を向けている方はどれほどいらっしゃるだろうか?

「こんな会社とは、思いもしなかった・・・」と、新入社員がイヤな上司や先輩にウンザリしてしまう感覚。怒と哀の中間的な感覚で、それを自分の運のなさ、先見性のなさに結びつけて、嘆いてしまう・・・そんな状況も少なからずあるだろう。

でも、自分に対して嘆くより、まずは自分が感じた「そのイヤな感じ」に注目してほしい。

つまり、普通に満足できる生活の中では、「決して体験し感じることのできない感情なのだ!」ということに。そして、人生って、喜と楽のみで生きていければ幸せなのだろうか・・・ということも。

そこで、冒頭の喜怒哀楽という四文字では表せない微妙な差異に、注目してみたい。

彼氏や彼女、または結婚しているパートナーが、急に不機嫌になって自分のことを棚に上げ、あなたの欠点や態度に文句を言ってくる・・・その時のあなたの感情は、怒りといっても、他人に騙された時の怒りとは違って、より自分の感情を態度(相手を攻撃したり、モノにあたったり)によって相手に示してはいないだろうか・・・と。

悲しい、哀しい・・・両方とも「かなしい」と読めるが、友人が高級な車に乗っていて、自分は買うお金がないとか、高級な服を買うお金がないことに対して、かなしい気分になる。これって、携帯をタクシーに置き忘れてしまい、かなしい気分になるとは違っているよね・・・と。

そんな、絶妙に違う喜怒哀楽を感じているのが、自分なんだと。

喜と楽のみ感じる、気(喜)楽な生活はいつかウンザリするだろう。それなら怒と哀も変化があって面白いじゃないか・・・と。そして、その四種類の感情にも絶妙な差異があり、それを感じとってみる・・・それが人間として地球に生を受けた者としての、特権なのではないだろうか?

動物にも感情はあるだろう。しかし、本能的な感情以上に妙を感じることができるのは人間ならでは・・・という気がしている。


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