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フィンランド留学記#20 フィンランドの国民的スポーツといえば

日本において、野球やサッカーは「国民的スポーツ」だといえると思う。広く世間話として、地元の球団やサッカーチームの勝敗の話題が出るし、試合の様子がテレビで放送されることも多い。わたしはどちらのスポーツのファンでもないけれど、日本のプロ野球・Jリーグにどんなチームがあるかは大体知っているし、ルールも一応わかる。

フィンランドにおいて、その「国民的スポーツ」を担っているのがアイスホッケーだ。

アイスホッケーはとてもメジャーなスポーツで、とくに男子学生は体育の授業で取り組むのが一般的なよう。それぞれの地元のプロチームを応援している人も多いし、対スウェーデンやロシアなどの、ナショナルゲームの行方は多くの人が気にしていた。

オウルにも「オウルンカルパット」という地元のプロチームがあって、あるとき、kummiファミリーに誘ってもらい、一緒に試合を見に行く機会があった。

↑オウルンカルパットのロゴ

いつもは寡黙なフィンランドの人々が、オウルンカルパットを熱く応援していた。日本のプロ野球のように、決まった応援フレーズを繰り返していたが、選手がミスをすると「voi!!」という声があちこちから聞こえてきて、その熱気に驚いた。体をぶつけ合いながら、スピーディーに展開される試合は刺激的で、とても見ごたえがあった。

フィンランドは雪が多い国だからこそ、小さい頃からスケートやスキーに触れてきた人が多い。インターンをしていた幼稚園でも、冬にはスキーをはいた子どもたちが庭で歩き回っていたし、学校でも授業で、男子はアイスホッケー、女子はフィギュアスケートに取り組むことは多いようだ。

その場所に馴染んだスポーツを観たり、実際に自分でやってみたりすることは、その国の文化に触れる素敵なきっかけだと思う。

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