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2023年の活動報告と2024年への抱負

2023年ももう終わろうとしています。
5月に前職を退職し、都内の社会福祉法人に所属する傍ら、「福祉マネジメント&デザイン」を立ち上げ、はや7か月となります。


2023年の活動報告(全体像)

5月以降、お陰様でとある会計事務所の方に声をかけていただき、そこのお客様もご紹介いただくなど、独立してからも忙しくさせていただきました。

2023年5月以降の活動実績の全体像としては、

所属法人:多職種のマネジメント
     稼働率の向上に向けたコンサルティング
     中堅層・リーダー層向け研修
     会議のファシリテーション
     HP・SNSの広報担当
     デジタル化推進(グループウェア、作業の自動化)
     法人内他施設での研修、経営改善
A法人(月2回訪問)
   
:次期幹部層・次世代リーダー層向け研修
     福祉サービス第三者評価を準用したデイの外部評価
     事業計画の進捗会議(デイ・特養)
B法人(年2回訪問):接遇に関する外部評価
C法人(月2回訪問):中堅層・リーダー層向け研修
              特養・SSの経営改善に向けたコンサルティング
           SNSの広報担当
D法人(月1回デイ事業部会議)
   
:デイの経営改善に向けたコンサルティング
E団体(全4回):集合研修講師
F評価機関(6件):東京都福祉サービス第三者評価

という感じでしょうか。

前職では部下がアシスタント業務を担ってくれていましたが、独立してからはすべて自分自身で行わなくてはならないため、リズムに慣れるまでやプロジェクトが立て込んでしまう時期はてんてこまいでした(前職に比べれば気楽にやっていますが)。
オフィスを借りていますが、研修レジュメを印刷しに行くぐらいになっています(苦笑)

レゴシリアスプレイ(LSP®研修)

「次期幹部層・次世代リーダー層向け研修」や「経営改善」では、レゴを用いた「レゴシリアスプレイ(LSP®研修)」をご提案させていただいたので、5月以降は前職以上に短期間でLSP®研修を実施させていただき、「組織の心理的安全性」や「共有の意思決定」「事業計画策定に向けた重点目標の設定」について、お客様に手応えを感じていただくことが出来ました。

お客様からも「自身で考えて言語化し相手に伝えていくという作業の難しさや他者の意見を取り入れながら、考えをまとめていく難しさを感じたと同時に達成感もある非常に勉強になる研修でした」とご感想を頂けました。

2024年においても、すでにご要望を頂いており、ありがたい限りです。
研修をコーディネートする際も講義とワークのバランスを考えますが、「レゴシリアスプレイ(LSP®研修)」を用いると、kj法で付箋に書き出すより考えや価値観が作品として可視化され、言語化されますし、当時の作品を写真に撮っておけば、作品を再現でき、議論を再開できたり、再考することもできます。
これまでの研修にマンネリ化を感じており、研修成果があまり高まらないと思っていらっしゃるならば、是非、「レゴシリアスプレイ(LSP®研修)」をお勧めいたします。

接遇に関する外部評価

職員の言葉遣いや態度、利用者との関わり方に関する基準に対して「良いと感じた点・違和感を感じた点」に沿って、終日観察を行う「接遇に関する外部評価(通称:サービス点検)」。
福祉サービス第三者評価とは異なり、実際の利用者と職員とのやり取りや権利擁護に関する虐待防止、拘束防止、個人情報管理などの視点も基準に盛り込まれています。
職員にとっては当たり前になっていることが、コロナが5類に移行してから面会や見学を再開する施設も増える中で、家族や第三者が見た時にどうか、という視点で実施させていただいています。

・誰もいない時のパソコン画面やプライバシーにかかわるファイルが他者から見えるようになっていませんか?
・食事を配膳・下膳する際に利用者の頭上を通過していませんか?
・無理に水分補給や食事摂取を促していませんか?
・言葉遣いは相手を敬った丁寧語でなくなっていませんか?
・職員主体の過介護になったり、声掛けになっていませんか?
・職員同士の申し送りなど個人情報がだだもれになっていませんか? 
・季節感を感じられる掲示物の配慮や生活の場にふさわしくない(殺風景な)しつらえになっていませんか?
                              などなど

上記の視点は現場あるあるだと思うのですが、実際に終日観察してみると、口頭フィードバックした際に経営層が「えっ!?」と思うような声かけや対応がなされていることもあります。

1回目の観察後、改善計画を立て、3~4か月後に2度目の観察を行い、取り組み成果が出ているかどうかを評価します。
この「接遇に関する外部評価」は接遇に特化していますが、実は組織におけるPDCAサイクルを浸透させる取り組みでもあります。

・1回目観察、フィードバック:Survey(現状分析)
・改善計画の立案:Plan(計画策定)
・改善活動の実施:Do(実行)
・2回目観察:Check(評価)
・フィードバック:Action(改善)

PDCAサイクルを実行しているとよく聞きますが、「Check(評価)」「Action(改善)」が弱く、取り組みが継続されなかったり、期待した成果を出せないといった施設・事業所が少なくありません。
中には一定水準の成果が出たにもかかわらず、その状態に慢心してしまい悪化してしまったケースもありました。
今年で2年目を迎え、PDCAサイクルを実行する組織面にもアプローチを行い、それぞれの施設・事業所で取り組みが浸透し、期待以上の成果を出せるようになりました。

「Check(評価)」「Action(改善)」を機能させるためには、①実行する人と評価する人を分ける、②実行するコアメンバーを巻き込む、③取り組み内容を具体的に言語化・数値化する、が必要です。

PDCAサイクルは検証プロセスのフレームワークとして、事業計画の進捗管理や事故の再発防止、人材育成など多様なテーマで活用することが出来ますが、皆さんの施設でもPDCAサイクル強化に課題がおありでしたら、外部評価を用いた進捗管理をお勧めいたします。

グループウェアの導入支援

所属法人でまず初めに取り組んだのがグループウェアの導入でした。
LINE WORKSはユーザー数30名まででしたら無料版を使用できるため、所属法人では多職種と各ユニットに導入し、日々の申し送りや電話の付箋がわりに使用してもらっています。
法人内の他施設にも導入し、同様に活用してもらっています。
グループウェアに頼り切ってしまうと口頭でのコミュニケーションがおざなりになりかねませんので、グループウェア+口頭でのコミュニケーションを行ってもらうよう定期的に使い勝手を確認したり、運用上、困っていることなどを改善しながら進めてきました。

今ではケアマネジャーが家族とのやり取りにおいても、LINEを用いて行っており、電話で応答する手間が省けています。
生活相談員の業務として外部のケアマネジャーや家族連絡などを行っていますが、LINEに移行したいと思っています。
ただし、こちらがそれに対応しても、外部のケアマネジャーや家族がLINEに対応していないと意味がありません。

そのため、コンサルティングに入っている施設・事業所にはLINEの導入支援も行い、外部のケアマネジャーや家族との密な情報共有や業務の効率化を図っています。
一定条件はあるものの、グループウェアを導入したいと検討されている施設・事業所は無料で導入支援を行うことも出来ますので、デジタル化を推進したいとお考えの施設・事業所にはお勧めです。

来年の抱負

皆様に支えられて2023年も無事に仕事納めが出来そうです。
来年2024年から3年間程度はさらなる跳躍のためのバネをためる期間だと横浜中華街の占い師さんがおっしゃっておられました。

よって、2024年はこれまで行ってきているコンサルティング内容をブラッシュアップさせ、専門性やレベル感を高めたり(深さ)、バリエーションやパターンを増やしたり(広さ)、業務提携している会計事務所と連携した経営課題への対応力向上(奥行)に取り組みたいと思います。
大きな組織の冠がない中で、皆様から選んでいただけるよう足元を固める1年にしたいと思います。

来年も引き続き、よろしくお願いいたします。
少々早いですが、皆様、良いお年をお迎えください。

管理人

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