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じいちゃんが教えてくれたこと#12

自分に都合のいい部分だけ見ていても人間的成長はない

人間的に成長したいなら、自分の都合の悪い部分に意識をフォーカスしないといけないとじいちゃんが教えてくれた。

人は皆、自分に都合の悪い部分はみたがらない。その深淵をのぞき込もうとしない。

都合のわるいものには蓋をしてみないように、聞かないように、触れないようにする。でも、たまに、その自分にとって都合の悪いものが外に出てきてしまう。そんなときわたしたちは、その外に出てきてしまった自分に都合の悪いものを自己正当化してごまかそうとする。

これがわたしたち人間なんだとじいちゃんに教えてもらった。

自分というのは、本来自分で作るものではなくて、何もせずとも、
そこに存在しているもの、それが自分らしい。

でも、そんな自分に私たちは皆、余計な手を加える。自分の好きな様に自分をカスタマイズする。そんな事をしているうちに自分がわからなくなり、そして人生の迷子になってしまうらしい。

そもそもわたしたちはここに在る。これがじいちゃんの言葉。ここに自分というものはある。なのに、それをないとそう感じるから、私たちは私なるものを作ろうとするらしい。

でも、この私なるもの。これって、自分では作れないらしい。じいちゃんが言うには、この私なるものはそもそも大いなるものに与えられてすでに存在しているものであり、それに人間が手を加えることなどできないらしい。

私たちはただあるように生きるだけ、ただ水のごとく生きるだけ、ただそれだけ、自分があるなんて言うのは幻想だとじいちゃんは言う。いくらその幻想めいた自分を作ろうと、その自分はどこまで行っても幻でしかない。

私たちが知らないといけないことは、幻を作り上げることではなく、ここに在るという事を知り、そのここに在る自分をただ淡々と生きていくことだとそうじいちゃんは話してくれた。


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