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[月記]23年8月 飽和

最近、頭の中がたくさんのやりたいことで飽和している。
人はこれを「サチっている」と呼ぶ。

           ◇          ◇

二兎を追う者は一兎をも得ずというが、複数の物事が同時進行すればするほど、各タスクは中途半端な結果に終わりがちだ。目標は常に認識できる数に絞り込まれていた方が良い。皮算用をしている時間は確かに楽しいが、実際に皮を得なければ楽しいだけで終わってしまう。

まずは自分が今やりたいことを、思い付くままに書き出してみる。

  • 文学フリマ大阪に向けて原稿を準備

  • 読書

  • #毎週ショートショートnote

  • 仕事の生産性向上

  • 資格勉強 (データベーススペシャリスト試験)

  • 副業

  • 受験数学の勉強

  • 資格勉強 (FP3級)

  • 資格勉強 (簿記3級)

  • 節約生活

  • オムライス作りの探究

  • 入眠時間を固定

  • 推し活

  • ゲーム

  • アニメ

そこそこ多い。これでは総合的に失敗する確率が高い。全部やりたいという気持ちを制御して、目標を間引いていく必要がある。

(1) 文芸

  • 文学フリマ大阪に向けて原稿を準備

【文売班 白黒斑 / Boolean Monochrome】として今年も文学フリマに出店する。開催日は9/10(日)で、8月中には本体冊子を手元に置いておきたい。逆算すると実は原稿入稿までの期限は数日しかなくて、最優先で取り組むべき事項だ。この数日間はこれに専念せざるを得ないため、他の目標は否が応でも忘れていられるだろう。

  • 読書

かつて1年間で読んだ本 (120冊程度)

最盛期には年間120-150冊くらいの本を読む生活を2-3年ほど続けていたが、今や誇張無しで年3冊程度になってしまった。原因は明白で、電車に乗らなくなってしまったから。通勤時間を無くしたくて会社の目の前に引っ越したところ「本を読むしかない」状況が無くなり、読書の習慣が失われてしまった。もの書きとしてはたくさんの本を読んでおきたいという気持ちがあるのだが、今は時機を逸したのかもしれない。自宅にある300冊を超える積読に関しては、一旦忘れることにしよう。

  • #毎週ショートショートnote

掌編を書く練習として。これは元々、明確に暇だと言える時だけ書くつもりでいるから、優先度は高くない。

(2) 本業 (プログラマ)

  • 仕事の生産性向上

オレ、オカネ、ホシイ。シゴト、スル……。

  • 資格勉強 (データベーススペシャリスト試験)

もともと座学は嫌いではない。自分の努力に対して点数で評価してくれるシステムが好きだ。私はテストのことをいつもゲームに近い何かのように感じている節がある。実際、教科書を「攻略」してしまえば「合格クリア」となるわけで、勉強時間という有限のリソースを使ってどのようにスコアを上昇させていくかという部分には戦略の余地がある。
筋肉は裏切らないという言葉があるが、ゲームクリア後に得られた知識もまた裏切らないので、プレイ後のお土産にしては上々と言える。
10/8に試験があるので、それまでの間はできるだけ毎日、勉強をしようと思う。

(3) 副業 (教育)

  • 副業

オレ、オカネ、ホシイ。モット、シゴト、スル……。

  • 受験数学の勉強

学生の頃に塾講師のバイトを5年半ほどやっていて、その頃はバイトが楽しくて仕方がなかった。ただしこれは「新しいことを学習する」のとは別種の楽しさである。多少の語弊を覚悟して言えば、教育指導とは「知っていることを展開する」だけなので、厳密に言えば「楽しい」ではなくて「楽」だということなのかもしれないが。いずれにせよそれは、わりあい趣味でやっていたと言っても過言ではないくらいに好きな仕事だった。
今、社会人になって、それを再開させようかどうかと悩んでいる。もちろん金銭的な理由もあるのだが、やはり楽しみの一環としてあの時間は確保しておいても良いと思うのだ。
とはいえ、受験数学 (当時は英語や理科の指導もしていたが、再開するなら数学一択だ) の知識はしばらくアップデートできていない。まずは参考書を買って指導要領を一通り舐めるところから始まるわけだが、喫緊の学習目標枠は先述の資格勉強でいっぱいなので、この件はしばらく保留とする。決して諦めたわけではないので、年内には副業を始められたら良いとは思っている。

(4) 貯金

  • 資格勉強 (FP3級)

大人になってから、マネーリテラシーを高めたい気持ちが強い。FP3級の参考書を買って趣味程度に一読したのだが、せっかくなら資格を取ってしまえるレベルまで持っていってしまっても良いなと思いつつ、受験は結局しなかった。もし今年のデータベーススペシャリスト試験に合格すれば、来年はこの資格を取ってしまうつもりだ。それまでの間、この件は寝かせておくことにする。

  • 資格勉強 (簿記3級)

同上。FP3級と合わせて、来年に取りたい。

  • 節約生活

結果が数値化される座学が好きだと述べたが、節約もまた同じ特性を持つということに今更ながら気が付いた。勉強におけるコストと結果は線形ではないが、節約した金額と増えた貯金の金額は完全に同じになるからますます面白い。100万円を貯めたら100万円分の努力をしたという悦に浸ることができる。正直、この時点で100万円分の価値があるような気がする。100万円は実際に使うこともできるので、実質200万円の価値である。バグっている。貨幣経済、あるいは私の認識が。
節約は継続することに意味があるので、これはしばらく継続して続けていく要件だ。というより既に節約体質が形成されつつあるので、あまり注意を払わずとも上手くいく気がしている。

(5) 生活

  • オムライス作りの探究

節約生活をしているというくらいだから自炊は当然しているわけだが、自宅で料理を行う際、外食で提供される水準に容易に到達できるものと、そうでないものがあることを肌感覚で理解した。前者の筆頭は牛丼で、後者の筆頭はラーメンやオムライスだ。ラーメンはこだわり出すと手間がいくらでもかかってしまうという意味で実現が難しいのだが、オムライスの場合は技術力不足によって実現ができない。材料はスーパーで揃えられる。ただ、綺麗に焼くのが難しい。ひたすらオムライスを作って少しずつ上達していきたいと思う。
というわけで、今日から週一でオムライスを作ります。

  • 入眠時間を固定

なんとなく「自分はわりと夜型なんだよな」と思っていた生活の実態が、ポケモンスリープによってつまびらかにされてしまった。めちゃくちゃ夜型である。一週間の睡眠時間を知り合いに見せたら、冷静に「死にますよ」と言われたので、さすがに気を付けることに決めた。まずは26時半までに床に就くようにする。毎晩、少しずつ頑張ろうと思う。

(6) 趣味

  • 推し活

推し活はしばらく私の人生そのものだったのだが、節約生活と極めて相性が悪く、最近は人生に占める割合が減少傾向にある。その過程で、なんとなく自己流のルールみたいなものが醸成されてきた。

  1. 東京方面への遠征は原則、年に1回。どんなに多くても2回までに留める
    → 大阪-東京間の往復移動費と宿代は決して馬鹿にならず、なんならライブにかける費用の5倍程度かかる場合さえある。遠征は、非常にコスパが悪い。とはいえ、参加不可避イベントは東京でのみ行われがちなので、遠征を0にするわけにもいかない。とにかく、行くか行かないかの見極めが必要だ。そのために回数制限を設けておく

  2. 関西地方でのライブはできるだけ参加する
    → 遠征をしない分、気楽に行ける場合には多少無理してでも行っておく。この場合のライブは最優先の予定にしてしまっても良い。推しは推せる時に推せというやつだ

  3. グッズよりもチェキ券を買う
    → グッズを買うのは確かに嬉しくなれるのだが、本質は「推しの存在」であるので、はっきり言って接触回数を増やす方が賢明だ。これは自分にとってしばしば忘れがちな事実であるから、肝に銘じておきたい

  4. 周りのペースに合わせない
    → エリートのオタクは余裕で借金してまで全通してくるが、人は人であり、自分は自分である。周りに流されるのではなく、やりたい範囲で楽しむという心構えを持っておく。コンテンツの継続に貢献しているという意味においてたくさんお金を落とすオタクの存在は偉大だが、お金を落とした順に偉大だという話ではない。推しへの愛に貴賤はあるのか? 己の胸に問い返せ

そういうわけで、以前よりは細々と、推し活を続けていく。関西地方でのライブ開催日についてはこちらで制御できるパラメータではないので、ライブが無い期間は他のことにできるだけ集中しようと思う。

  • ゲーム

やりたい気持ちはあるのに、良くも悪くも貯金の優先度が高く、ゲームに5000円以上の金額を支払うことにかなり躊躇するようになってきた。『エルデンリング』と『ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド』は「値崩れしたら買おう」と言い続けてもう何年も経つ。『ピクミン4』や『超探偵事件簿 レインコード』など、その間にもやりたいゲームは増えていくのにだ。
でも、よく考えると、ゲーム的である勉強や貯金とゲームそのものには決定的な差がある。それは、ゲームそのものをクリアしても生活の足しにはならないということだ。満足感が得られるというメリットと、時間を潰せるというメリット。満足感は他で代替できるし、やりたいことが飽和している身にとっては時間を使うことはデメリットとさえ言える。
とはいえ、ゲームから完全に「卒業」するのも寂しいので、ゲームにだけ集中するゲーム月間というのを設けようと思う。イメージは半年に1ヶ月くらい巡ってくるという感じ。ゲーム月間中は、2本でも3本でもクリアしてしまって良い。ただし、月末までにクリアできる範囲でだ。

  • アニメ

20年分のプリキュアを全て履修したくて、毎日平均2話ずつ視聴している。1シーズンは50話弱あるので、このペースでいけばなんだかんだで20ヶ月ほどかかる見込みだ。とはいえ、別に緊急性があるわけではないので、じっくり観ていこうと思う。忙しければ、後回しにしても良い。それくらいの気持ちでいく。
ちなみに、プリキュアが終わったらセーラームーンとカードキャプターさくらが観たい……。私の中の女児がそう言っています。

結局、やりたいことを全部やるには時間のマネジメントが大事なのだと思う。頭の中が飽和してきたら、生活の調和を取る。自分の人生を自分の望む形にデザインしていきたい。