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チルロス。#MrChildren

あああ。もう、祭りが終わってしまった。
なんとあっけないことか。

我が敬愛のMr.Children様も、先日のヤンマースタジアム長居でのライブをもって30周年ツアーが無事閉幕。追加公演などの発表も(今のところ)なく、すっかり華やいでた思い出も落ち着きを取り戻しつつある。

まだ寒さの残る早春、30周年記念ツアーの開催が告知されて以来、界隈は本当に大騒ぎだった。2つの新曲、ベストアルバムのリリース、30周年を記念しての雑誌やテレビ出演、毎月毎月必ず何かしらでお祭り騒ぎだった。

あの時は本当に、ひとつ情報が解禁されるたびに飛び跳ねるように喜んでいた。テレビに出たりインタビューが掲載されたり、どれだけ些細なことであっても彼等の動きが報じられれば、その全てを目で追いかけ、味わい、言葉を頭の中に入れこみ続けた。それが一番の幸せだった。

しかし、だ。今ではこの落ち着きっぷり。
この空気の落差がとてつもないな。

あー・・・切ないなぁ。なんだか、あんなにリアルタイムで楽しみまくっていたツアーも配信ライブも、今となっては全て「歴史上の通過点」になってしまったのかと思うと、なんとも言えなくなってしまう。どんどん自分たちが、ミスチルにとって限りある残された時間をものすごいスピードで駆け抜けていってしまっている気がして。

私だってそうやって、いつもいつもツアーが終わる度に空っぽの心を必死で満たしてきた。Thanksgiving25の時も、重力と呼吸の時も、いつでもそう。「Mr.Childrenに会える」というモチベーションを使い果たしてしまった私は、どうにかその埋め合わせをしようとしていつもより沢山彼等の音楽を聴いてしまう。

あああ、この空っぽの気持ちにいったいミスチルのどの曲を足せば、しっかりと満たされるのだろうか。空のグラスは沢山あるけど、どの飲み物を注いだらいいのかわかんないってな感じで、どの曲を聞いたら自分の心は満たされるのかよく判断できない。

本当はもっとゆっくり時間をかけてひとつひとつの音を味わいたいけど、それを神様が許してくれない。ものすごいスピードで彼らの「終わり」は近づいてくる。何度、時の流れが緩やかになってくれたら良いかと思ったことだろう。永遠に彼らの新しい音がこの世に絶えず流れ続けたら、私達にとってこれ以上幸せなことは無いと思う。死なないでほしい、とまで思う。

でも、それは無理だもんね。

桜井さんだって「どんなものにも終わりはあるものだと今は思ってる」って言ってたしね。だから、もし終わる日が明日来ても30年後に来ても、後悔ないようなお別れができるように、後悔しないぐらいMr.Childrenを堪能していたい。そう思うのです。

あと何度、彼らに出会えるだろう。
いつまで、この幸せを噛み締められるだろう。



おしまい。



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