見出し画像

ああ素晴らしき『虎に翼』 #テレビドラマ感想文

最近10時に寝て5時に起きるとかいう高齢者並みの健康的な生活を送っている瑞野蒼人。会社に出かけるのが大体8時半なので3時間半もやることねぇわって毎朝なってます。おかげで家はとても綺麗な状態をキープしています。

そんな私が今毎朝楽しみにしているのが
この4月からスタートした『虎に翼』。
NHKの朝ドラですね。

伊藤沙莉さんがヒロインを務める今期のテーマは『女性と法律』。日本史上初めて法曹の世界に飛び込んだ、一人の女性の実話に基づくオリジナルストーリーだそう。(詳しいことは置いといてとりあえず見てよ面白いから)

正直ね、超引き込まれてます。瑞野も定期的に『これは良い!!』っていう自分がハマれる朝ドラが何年かに一回出ていて、『おかえりモネ』が現時点での最後のハマってる朝ドラだったんですけど、久しぶりにそれを更新できたかも。なんか毎日見れば見るほどのめり込んじゃう。

なんせ、脚本が素晴らしいんですよ。

今回の執筆は吉田恵里香さん。代表作は『恋せぬふたり(NHK)』『君の花になる(TBS)』など。恋愛系がメインの脚本家さんなんですが、なんせ描写がリアリティに満ちているし、センシティブな部分にも果敢に切り込んでおられるのがすごく評価できる。

朝ドラって女性主人公が9割なのに『生理』とか女性が抱える身体的な問題に踏み込むことがまずなかった。ですけど今作は『月経が他の人よりも重たい』とはっきりした描写があったんです。ここがSNS上でも結構話題になっていて。恐らく史上初の画期的な描写をあえてされた。私もリアタイでそのシーンを見てたんですけど、確かに意味のある描写だったと感じています。

何せ、このドラマの芯になる部分は
「女性の社会進出への壁」。

戦後間もないころまだ完全な男社会だった頃は、女性が本当に虐げられていた、下に見られていた。故に、法曹界にだって女性が進出していくことは容易なことではない。社会からの批判(というか男性からの批判)に打ち勝っていく。そのために生じる困難の一つとして「女性の身体的なハンデ」と言うのも間違いなくあったのかもしれない。

法律を学ぶために大学に入っても、女性に対する配慮や環境が一切整っていない。男子学生からは罵られる。メディアには滅茶苦茶に描かれる。ドラマですから脚色があるにしろ、こういった風潮がまかり通っていた時代があったことに私は驚きというか、ある種「引く」ような気持ちを感じざるを得なかったですね。これだけ女性進出が進んでる(まあ十分ではないのかもしれませんが)社会に暮らしているからなのかわかりませんが。

なので、その繊細な部分をはっきり描くことが、この作品の真実味というかリアルさをより際田立たせてくれた気がして、意義のある挑戦だったなぁと私は感じています。実際に思いました。女性に対してももっといろんな形で理解を示していかなければいけないんだな、と。


で、言うまでもないですけどもちろん俳優の皆様の演技も本当に素晴らしいです。伊藤沙莉さん、この朝ドラが一番の代表作になってほしいぐらい、毎回コミカルな表情もシリアスな演技もハマっていて最高です。このヒロインに半年間ついていきたい!!と思わせてくれる、そんな堂々とした演じっぷりが大好きです。

だからねぇ本当に一回見てほしいのよ。土曜日だったら1週間のダイジェスト版でまとめてやってくれるので手軽に追いかけられるし、余裕があったら毎日見てほしいよ。リアタイできなくても受信料ちゃんと払ってたらNHKプラス登録して追っかけ再生できるし。

※ここまで読んだ方ならお察しでしょうが瑞野はガチンコでNHK受信料を払ってます。NHK大好きなので。

なんせ!まだまだ!!朝ドラは3週目。見逃したって人も今からならまだ全然間に合いますよ。ぜひ「虎に翼」ご覧あれ。この春、きっとあなたの価値観がちょっとは変わるはずです。うへへ。



おしまい。



この記事が参加している募集

テレビドラマ感想文

おすすめ名作ドラマ