最近読んだ本27『ギャグマンガ家めざし日和』(増田こうすけ)

「やばい、せっかくの休日なのに定例の家事とTwitterしかやっとらん」という怠惰な事実に焦り、積読の中から読みやすぅい感じがした漫画を引っ張り出しました。大当たりだった!!!!!

『あの頃の増田こうすけ劇場 ギャグマンガ家めざし日和』(増田こうすけ)

『ギャグマンガ日和』でおなじみの漫画家・増田こうすけ先生のデビューまでを綴った自伝エッセイ漫画です。
尚、『ギャグマンガ日和』は読んだことない。すみません。
『ギャグマンガ日和』を読んだことがないのに何で増田こうすけ先生のエッセイ漫画を買ったかというと、Twitterのおすすめで流れてきて面白そうだなと思ったからです。Twitterに影響を受けすぎ。

ともかく、当たりでした。端的に言えば「淡々としてジワる」です。たまにボソッと面白いことを言う人の脳内を覗いてる感覚です。おそらく他の多数の漫画家さんに比べものすごくスムーズにデビューされてるんですが、本人の冷静な「何でこんなスムーズに……」という疑心暗鬼とのギャップがずっと続いて面白い。増田こうすけ先生が面白い。
増田先生、三重(桑名)出身だったんですね!
「賞に漫画を送るのが恥ずかしてわざわざ弥富まで行った」とか、「一人暮らしをするのに名古屋市瑞穂区のアパートを選んだ」とか、地元民にとっては親近感がわきすぎるエピソードがてんこ盛りです。しかし何で瑞穂区なんですか(笑)
※名古屋市16区の中でも瑞穂区は「住宅地」で、主にファミリーが住むエリア。瑞穂運動場、名古屋市博物館はあるけど、他になんもない

自伝を綴る際に「盛る(良く見せる)タイプのクリエイター」と「子ども時代や青春時代の格好悪いところもさらけ出すクリエイター」にきっぱりと分かれると思っています。映画監督って前者が多くないっすか? ナルシストだからかな?(言いたい放題)
『あの頃の増田こうすけ劇場 ギャグマンガ家めざし日和』は完全に後者です。信頼できる。

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