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勝手に読後レビュー【タイムカプセル】〜ハードル上げるから・・・〜

どうも、みことのは です。

以前から言っていますが、小説でハードル上げるとロクな事無いですよねぇ。

前評判、帯コメント、解決編、その他エンタメ要素 etc・・・。
わかりますよ、気持ちは。だって私は全部騙されて、そのまま買いますから(笑)でも、その都度 読了するたびに【ガッカリ】するんです。

だって、読む前からハードル上がってるから。

その最たるものが【袋とじ】!
前回も実は【挑戦状の手紙】スタイルの【袋とじ】にワクワクさせられました。・・・んで、『へぇ』で終わりました。

そんなハードルの上げ方しなくても良いのに・・・。
小説そのものは面白いんです!それは断言できます。

そんな中、今回も見事に騙された?のか?袋とじにハードルを上げられたミステリー小説をご紹介します。その名も【タイムカプセル】。


本当に面白いです!ですが、最後に袋とじが・・・。
今回もネタバレしないように気をつけてご紹介しますが、ストーリーに触れることもありますので、多少流れに触れるかも。その点にはご容赦を。

1、小説【タイムカプセル】とは?


この小説は、中学校を卒業する何名かの登場人物たちが、タイムカプセルを埋めて、10年後に集まろうとする物語です。

それだけ聞いていると、どこにもミステリー要素は無いかもしれませんが、一度も見たこと無い不登校メンバーがいたり、語り手である主人公だけが知らない秘密を他のメンバーが持っていたり、謎の手紙がメンバーに届いたりと、たまにおかしくなる文字列含めて、怖さが増すミステリーです。

なので、前段でお伝えしましたが、袋とじなど無くても良質のミステリー小説なんです。

2、タイムカプセル


ミステリー要素だけでも面白いのですが、この小説はある種リアリティを盛り込んでいました。それが【タイムカプセル】という要素。

私自身、無意識のうちに【タイムカプセル】というものは、お中元のクッキー缶にガラクタのおもちゃを詰め込んで、土の中に埋めたら何十年後でも同じ状態で掘り返せる・・・とたかをくくっていました(汗)

ですが、ちゃんと考えれば違うんですよね。そりゃそうです。

・密封しないと、ちゃんと保存できない
・密封しないと、水分も入ってくる
・乾燥剤?みたいなのを入れておかないと、手紙も読めたもんじゃない

などなど。その下りがあるだけで、しっかりしたリアリティが物語の中に付加されていきます。グッと読み手の心に入ってきます。

だから、面白いミステリー小説なのに。

3、袋とじの役目


中身の説明はしませんが、一言で言うとこの袋とじは【タイムカプセル】です。ストーリーで引っ張って、最後に登場人物と一緒に開ける臨場感。

ただ、それだけ。
ハードルは上げられました。ワクワクしました。
読了までの2日間、そのワクワク時間は楽しかったです。

それと引き換えに、『んっ?』となるのもご理解いただければ。

ちなみにエンディングの個人的な感想は、『えっ?今更そっちに振る!?』でした(笑)ご興味あれば、ご一読下さい。

では、また。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。










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