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生理痛の原因を知る、考える

最近、公でも生理について取り上げられつつあっていいなと思う半面、生理痛については個人差があり理解されない部分もある難しいものだなと感じています。痛みが全くない人には無縁の話題ですが、わたし自身は生理痛があり、これで人生を左右される女性もいる、と感じているのでこの話題には敏感に反応してしまいます。
薬膳アドバイザーの勉強をした際(2019年春に修了)にも、生理及び生理痛によい薬膳について大きく取り上げられていました。妊娠出産、更年期と同じく、生理は重要な女性の体の変化なのです。

痛み、とひとくちに言っても、生理痛の原因、痛み方、頻度など全て人それぞれ。わたしが学んだ薬膳の教科書では、中医学的な観点から痛みの原因を書かれていましたが、ざっくり言うと血の巡りが悪い(もしくはドロドロ)、血が足らない、エネルギー(気)が足らない、ストレス、冷えなどが原因。西洋医学的には子宮内膜症や子宮筋腫でしょうか。

以前漢方薬局で診ていただいていましたが、わたしは最初、血とエネルギー両方が足らないので血の巡りが悪い+冷え、という混合タイプによる生理痛でした。西洋医学的に診た原因も知りたかったのですが、婦人科はなんだかこわいなあという思いがあり、生活改善だけで生理痛を和らげていました。

漢方薬局では、食生活はいいけど睡眠時間が足らない、とずっと言われていたのですが、NZにいたある数カ月間、毎日10時間近く寝ていた(NZの人はとにかく睡眠を大事にします)のにも関わらず生理痛がひどく、これはおかしい…と帰国時に初の婦人科に行くことを決意。
わたしが婦人科に行くのが怖かったのは、診察もですが、もし子宮内膜症などの病気だったらどうしよう…という不安からでした。ですが、診ていただいて、きれいな子宮ですよと言われ、本当にホッとしました。不安ならむしろ行くべきでした。(ついでにがん検診もしてもらったので更に安心)

中医学的に診た生理痛の原因は最近よく目にしますが、西洋医学的には病名以外はざっくりとしか情報を見かけません。
婦人科の先生に診ていただいた際に、西洋医学的に診たわたしの生理痛の原因を教えてもらったので、ぜひシェアしたいなと思い、絵にしました。

まず、出産経験がないため、子宮内膜が剥がれ落ちてくるときに、膣への通り道が狭い。
また、生理の経血は普通の血液とは別もの。さらさらであれば簡単に排出されますが、そうでなければ子宮が経血を外に出すために収縮し、これも痛みの原因になります。

マヨネーズに例えると、Aはなめらかで口が広いので力を入れずに絞らなくても出る。Bは固まっていて口が狭いので力を入れて絞らないと出ない。この「力」、というのが痛みの原因になるようなのです。

婦人科の先生には低用量ピルの服用を勧められましたが、個人的にあまり日常的に薬に頼りたくないな〜と思って、とりあえず今回は断り、軽めの鎮痛剤(子どもにも処方できるもの)を処方してもらいました。その後数カ月、強い痛みはなく、まだ一度も飲んでいません。
今思えばその痛みが重かった数カ月は、睡眠は足りていましたが食生活が乱れていて、ストレスもありました。なのでもう少し観察しつつ過ごしてみよう、というところに落ち着けました。これも、この痛みは病気でない、と知れたからです。

なので、日常生活を過ごすのが困難な痛みのある方や、薬がないと無理、もしくは薬が効かなくなってきたという方は、一度婦人科の検診をおすすめします。ご自分で問題ないと思う方は低用量ピルの服用を始めてみてもいいかもしれませんし、漢方薬での治療改善もいいと思います。

ただ、何よりも自分に合った睡眠、食事、運動が一番大切です。西洋医学にしろ東洋医学にしろ、薬を飲んでいるから治るわけではありません。
わたしもまだまだ生理痛のない体とは程遠いです。やっぱりお酒を飲んだり甘いおやつを食べたりしちゃいます。それでも、ちょっと体を動かしに散歩に出たり、10分でも早く寝ることで、バランスをとっていけたらいいなと思って日々試行錯誤しています。

※わかりやすくエネルギーと書きましたが、本来は「気」です。
※わたしの診察結果が、病気でない生理痛のあるすべての方に当てはまるわけではありません。各自、ぜひ受診してください。

本や映画、美術館などの文化教育、またはサスティナブルな物作りをしているところで使わせていただきます。