見出し画像

「働きたくない」というあなたへ


2018年夏、平成最後の夏、大学3年生の夏、20歳の夏。

なんだかエモーショナルなこの時期に、暑さにうなされながら、ちょっとかしこまった格好をして、動き始めた。

就活だ!!!

これから自分は、これまでに得た財をプロとして分け与える立場になる。
そして、そのための活動を始めた。

悩んで悩んで、、、、だけどとにかく動くしかない。
そんな平成最後の夏だって、いいよね!?

頑張る!



大学3年生の時の日記に、こう書いてありました。

当時のわたしは、自己分析!業界研究!グルディス対策!!インターン!!ビジコン!!!などいわゆる「意識の高い就活生」として頑張っていたわけではなくて、大手企業に入りたいという強い意志も全くなく、

更に言うと、大学こそ都内であったものの、田舎育ちの自分にとっては「女性が企業に所属して働く」ということの具体的なイメージが湧かなかったし、早く結婚しよ~(当時付き合っていた人と)なんて妄想もしていました。

でも、友人たちは就活を頑張っていたし、キャリアセンターも焦らせてくるしで、アウトローな学生でいる勇気などないわたしは、わたしもやらないと…という義務感で焦りだけは募るばかりで…

けれど、そもそも、働くってなんだろう、ということがよく分からなかったから、なんとなく前向きになれない。

社会に出るってなんだろう、もう出てるのに
社会に出て働くって、なんだろう
趣味と仕事の違いはなんだろう
職業ってなんだろう

だから取り急ぎ、本を読んでみた。


それがこの本です。

一部、文章を引用します。

新しい居場所の核になるところに、あなたの「好き」を注ぎ込んだり、「得意」を注ぎ込んだり、そういえばこどものときから抱いていた「夢」を注ぎ込んだり、考えて、大切に選んだほうが、そこを通じて、お金も、人も、役立つ情報も、知恵も、信頼や、社会からの愛も入ってくるのだから、単純に、気持ちがいいではないか、と私は思うのだ。

「働きたくない」ならそれでいい。
だけれど、自分が自立して生きていくために、「金」と「愛」は要る。

愛は、恋愛、家族の愛、友愛に限らず、社会からも愛されるというか、そういう広い意味で人が生きていくのに最低限の意味でここでは用いている。

この「金」と「愛」を自分で創意工夫したり、汗を流して、自分の手で得て生きていけるというのが、私にとっての「自由」だ。

あなたにとっての「自由」をどう得ていくか?
最低限必要な、社会との絆をどう築くか?
卒業後の次なる居場所をどう築いていくか?

働きたくなくても、その設計図だけは、楽しく引いてほしいと私は思う。

就職活動、というか、「働くを考えること」は真剣にやった方が良いのではないか、と思ったきっかけは、友人の頑張りを目にしたことや、キャリアセンターからの焦らしより何より、この本からだったように思う。

考えた結果が、フリーターや専業主婦であっても全く問題ない。大手企業でも中小企業でもなんでもいい。でも、とにかく、考えることを放棄してなんとなく次の居場所を決めることだけは、まずいのではないかと。

あれ、就職活動って、もしかしたら楽しい活動なのではないか?
世の働く人は、みな社会のどこにどう影響を与えているのかを知りたい。それから、わたしは、社会のどんな部分にどのように貢献できるかを、考える経験がもっと欲しい。

それで、冒頭にのせた前向きで気合の入った文章を書いたのが2018年、平成最後の夏です。

わたしにとっての「就活を頑張る」とは、「働くことについて必死に考える時期を過ごしてやろうではないか」という意気込みでした。


関連記事

▽2018年春に「働く」について考えていたこと(就活体験記その1)

なぜ今更就活をふりかえっているかは、↑に書いたとおりです。


この記事が参加している募集

就活体験記

仕事について話そう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?