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本屋さんに足を運ぶだけで良いことがある

今、我が家には10冊くらい積読がある。

元々は、1冊読んだら1冊買う、といった感じで積読のない家だったが


この件を経て、積読が発生した。

そこで「家にまだ読んでいない本があるから、全部読み終えたらまた新しい本を買おう」と思い、しばらく本屋さんに行くのを我慢した。

3週間くらい。(短い)

そうしたら、辛くて辛くて。

特に目的もなくふらっと本屋さんに入ること、自分めっちゃ好きだったんだと気がついた。絵を見るように本の表紙を眺めることも、めっちゃ好きだったんだと気がついた。

このままでは不機嫌になってしまうから、機嫌を保つために本屋禁止令を早々に解除してみたら、やっぱり楽しくなった。

買うかどうか、買った本をしっかり読み切るかどうか、そんなのは知らないけれど

「本屋さんに行く」

それが大事。知的好奇心が刺激されるのか、なんだか前向きな気持ちになる。

*

そうそう、「特に目的もなくふらっと本屋さんに入る」という行動が取れるのは当たり前ではない。

わたしの地元には本屋さんがなくて。

正確には、あったけど、ちゃおとゲームの攻略本と雑誌と、あと遊戯王のカードが売っているような本屋さんしかなくて。高校以上の参考書とか岩波書店の本とか学術書とか、そういうのが置いてある本屋さんはなかった。(地方育ちの人はわかると思う、そういう本屋の存在。)

1時間くらい車を運転してイオンに行くと、イオンの中にはそれなりの本屋があるんだけど、でもそれなり。

でも、当時は「本屋さんには本が売ってなかった」という事実には気づいておらず、上京してから、本屋って、こんなに色々な本売ってるの?!とびっくりして。学術書とか見たことなかったし。

買うかどうか、買った本をしっかり読み切るかどうか、そんなのは知らないし、今だって難しい本は読まない。

でも、「ああ今こういうのが流行ってるのねふーん」と思えるのはさいこ〜だし、ちょっと興味のわいたことについて、本屋で本を開いてみて「なるほどこういう感じね難しそう辞めとこ」と判断できることもさいこ〜だし

至る所に本屋があっていつでも寄れてさいこ〜だし、紀伊国屋書店・ジュンク堂は、なんでも置いてあってさいこ〜だし、カフェが併設されている本屋とか、北欧の本を集めた本屋とか、絵本専門店とか、そういうコンセプトを掲げた本屋にも出会えてさいこ〜って思っている。

わたしにとって重要なのは、さっきの繰り返しだけれど、買うかどうか、買った本をしっかり読み切るかどうか、そんなのは知らないけれど、「ふらっと本屋さんに行く」その行為そのもの。

(そもそもわたしはそんなに読書家ではない。)

ところで、週末、新宿の改札内の本屋に乗り換えの隙にふらっと入り、更級日記(江國香織訳)を買ってしまった。

ずっと気にはなっていたのですが…


面白すぎて、一気読みした。

ご存知のとおり、この話は、田舎(今の千葉)で育った少女(菅原孝標女)が、雅やかな源氏物語の世界はどんなものかしら、と憧れて上京するところから始まって、そこからの人生を日記にしたものですが…

ちょっぴり自分に重ねてしまったよ(笑)(笑)
いつの時代も同じなのね。

こうなると、源氏物語も読まなくては。
田辺聖子訳が気になっています。

今日もお疲れ様でした♩

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