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関西オカンの後押し


ナチコの両親へのカミングアウトから3週間が経過しました。


私の心は今、嵐の真っ只中にいます。



事の始まりは3日前に実家の母からかかってきた一本の電話。

近状報告の流れで先日のカミングアウト騒動について知らせたところ、相手両親と会ってみたいとの申し出を受けたのです。私とナチコは結婚式も両家の交流もまだずっと先のこととして捉えていたので、まさかの発言に電話口で言葉を失いました。

よく考えてみてば当然の流れかもしれません。




あ、先に申し上げておきますが今回の記事は心の整理がつかないまま書いておりますので、ツイッターのタイムラインを眺める気持ちでお読みください。
いや、それにしてはかなり長いけども。


話を戻しましょう。




よくよく考えてみれば、交際の事実だけでなく子どもを授かろうとしていることまで明かしているのにお互いの両親が顔すら知らないというのも変な話。

と、思わなくもない。


案の定話題は子づくりの件に至り、ここでもまさかの展開。なんとこれまで子どもを持つことに否定的な立場をとっていたはずの母が、ここへ来て「孫を抱く日が楽しみ!」と応援姿勢になっている。

なんで?!

と驚く私に「だって、あんたのお母さんだもん」とのこと。理解しようと数ヶ月かけて悩み抜いた結果、娘の夢を見守ることにしたそうです。なんじゃそりゃ…と喜ぶことを忘れて呆ける私に、今後の予定をたずねる母。


妊活は今のところ、ナチコの両親の様子を見つつ(なんせ娘のセクシャリティすら最近知ったばかりなので)公正証書を作成し、私の収入が一定ラインを超えてからスタートさせる予定でいます。ナチコが今年度いっぱいで退職予定なので、顔合わせはそれまでに済ませたい…。

もはや考えることを放棄してそう説明した私に、母の疑問「なんでナチコちゃんは仕事辞めちゃうの?」


あれ、言わなかったっけ?
もうどこまで話したかわからんよ(泣)


実はナチコ、勤め先の社員育成方針で次年度の転勤がほぼ確定しています。子どもを作ることを考えると私が仕事を辞めてついていくわけにも行かないし、だったらナチコが転職してしまおうということになりました。

すると母。


じゃあ今年中の妊娠目指せば?


……。


2X年間この人の娘をやっていて突拍子もないことを言い出しがちな人だとは思っていたけど、さすがにびっくり、というより予想の斜め上をいく発言はもはや理解不能。耳から入ってきた言葉をぶつぶつ反芻する私に、約500km離れた場所にいる母はこう続けました。


お母さん、タイミングって大事やと思うねん。
今年中に子どもができれば辞めずに産休育休取って、転勤なしで復帰できるんやろ?
ほら、タイミングが味方してる!今やで!


はぁ…


思いつきであるはずなのに妙な説得力はなんなのか。空っぽの頭の中のどこかで納得する私がいて、はたと我にかえる。いやいや、今年中に妊活開始しようにも、まだドナー探しすら始めていないんですけど。唸る私に呑気な母は

あ、そっかあんたら自然妊娠は無理か!
そりゃそうか!

と、今度は何を今更発言。豪快に笑う関西おかんにたずねられるがまま、妊娠の方法と手順について説明しました。


精子提供を受ける方法は大きく4つあります。

・友情結婚サイトなどで条件の合う男性を探す
・知人や友人に協力してもらう
・近親者に協力してもらう
・海外から精子を輸入

それぞれメリット・デメリットがありますし、デメリットでは済ませられないリスクも存在しています。その上で、私とナチコは提供者に対して健康状態や体質をある程度把握しておきたい&いつか子どもが父親について知りたがったとき会わせてやれる関係を保ってほしいという希望があるので、海外輸入は検討していません。

知人や友人となるとそれはそれでリスクもあるし(そのあたりはまた追々書きます)やっぱり他人の方がいいかしら…とそこまで説明したところで、母。


近親者の手があったか!
あんた、弟に頼んだらいいやん!


えぇっ?!

それOKなの?!
子づくり宣言したときは「絶対家族を巻き込むな」って言ったじゃん!


と騒ぐ私にまたしても「だから、私はあんたのお母さんやもん」とのこと。そうですか。いや納得できないけど、もういいです…。


母の言っている弟というのは、私の4年後に産んだ自分の息子のこと。私と弟は世間一般的に見てかなり仲のいい兄弟で、お互いのことは誰よりも理解している自信があります。私が最初にカミングアウトしたのも、子どもが欲しいことを打ち明けたのも彼が最初でした。

私たちの子づくり計画に唯一肯定的な反応を示し、全面的に協力する意思を示してくれたただひとりの人物。


しかし母からの「家族を巻き込まないでくれ、特に姉思いな弟のことは」という言葉で私は彼を頼りたい気持ちを捨てたのです。


なのに!

なんだよ!どっちだよ!!


と心の底からそう叫びたくなるのは当然ではありませんか。



かくして一度は消えたはずの『私の弟からナチコへの精子提供案』がここへきて再び浮上。ありがたいような腹立たしいような気持ちでその日の夜にナチコへ報告。彼女も「弟くんとあなたと、ご両親がいいと言ってくれるなら願ったり叶ったり」とのこと。



ね、これがここ3日前の話なのだからそりゃツイッター調の脳内ぶちまけnoteにもなりますよ。

落ち着いてからとも思ったのですが、この勢いを忘れてしまうとまたウジウジ悩みはじめる気がしているので今回に限りよしとします。



早速昨日、公証役場に相談電話しました。

来月中にうちの両親への報告と弟への協力依頼、その翌月あたりに両家顔合わせをし、夏には妊活を開始する予定です。



乞うご期待…

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