峰雪mineyuki

フリーランスイラストレーター、デザイナー、アーティスト。オリジナルブランド made …

峰雪mineyuki

フリーランスイラストレーター、デザイナー、アーティスト。オリジナルブランド made blue にて「シックでちょっとかわいい」「ありそうでない」「ユニセックス」をテーマに動物をデザインした雑貨・服飾を展開しています。広島在住。 https://mineyuki.blue

最近の記事

まほらと翳と、ひかりと

先日通販でご購入いただいた原画《Water color Wolf -Jewel shade 》 ご購入いただいた"後"に購入者の方に制作についてのお話を訊ねていただく、という私としては珍しい体験(勿論、光栄という意味で)をしまして、なんだか嬉しかったのでnoteにまとめてみます。 理想の夜まずこの絵を描いたのは2022年の年の瀬。 大変多忙で、(冬はいつもそうなのですが)例によって虚弱故体調のコントロールに振り回され、連日の寒さに頽れ蹲るように絵を描く日々でした。 そうい

    • 羽田空港の待ち合いで泣いた

      2022年3月22日、羽田空港の待ち合いで泣いた。 止めようもなかった。 ウクライナの戦禍に呑まれた街。記者の壮絶な脱出劇についての情報を見た時の己のリアクションだった。 東京への出張を終え広島への帰路の事だった。 2003年3月20日イラク戦争開戦の時、ちょうど小学校の卒業式だった。あの時の足元が冷たくなって、足がなくなってしまったような感覚はずっと覚えている。 自分の感受性が繊細である事がもうずっと重たい。 鈍感になれない。心は血を流す傷と瘡蓋だらけだ。 ただ、真っ

      • 最果てと獣、そして青

        2022/4/7〜17に東京で2回目、トータル6回目の個展を開催します。 「Nīla tendua」は今回の東京個展のメインテーマです。 うつくしい青を雪のように降り積もらせてインドヒョウとユキヒョウを描きました。 この絵をどのような事を感じて・考えて制作したかや、制作の経緯など、解説のようなものを綴っていきます。 ↓開催情報 【東京個展madeblue展6】 2022/4/7〜17 HOW HOUSE WEST gallery-B (東京都台東区谷中3-4-7)

        • 【CLIP STUDIO PAINT & Photoshop】良く使うブラシまとめ

          すこし前に友人におすすめブラシを布教する機会があったので、備忘録も兼ねて初期ブラシ以外で良く使う&好きなブラシをまとめました。 無料・有料、混在してます。ご参考までに。 またお気に入りが増えたら追加で記載していきます! CLIP STUDIO PAINT Photoshop https://creativemarket.com/ZsoltKosa/5273533-Dragon-bundle/ こちらの書籍の特典ブラシも良く使います。 クリスタのタイムラプスもどうぞ。

        まほらと翳と、ひかりと

          極地の星

          「極地の星 -Polar brilliance-」 11/5~7 広島で開催する個展のメインテーマのタイトルです。 この絵をどういうことを思いながら制作したかをお話しします。 (この記事の最後に個展の開催情報を記載しています。ご都合があえば是非、遊びにいらしてください...!) 「北極から見た月はどんなだろうか」 自分の思う、最も遠い地、最果てのひとつが北極です。 私はひとり旅が好きで、というか定期的に旅に出ないと苦しくなる人間なのですが、コロナのせいでもう長い間旅に

          ほとんど意識を夜にフォーカスしていた

          「夢見月の夜想曲-Nocturne on the night of March」 今回の個展のメインビジュアルのタイトルです。 明日4/23は東京個展の初日なので、この絵の解説をしたいと思います。 ブチハイエナ、オオカミ、カメリア、ミノカサゴ、ハクモクレン、クジャクの羽根、フジの鞘、ズワイガニの爪、ダンゴムシ、ユリ。 10種の生き物たちを描いています。 春の夜と朝のあいだを想いながら描かれた絵です。 晴れた春の明け方の、すっきりと寒くて澄明なのにすこしぼんやり暗い空気感

          ほとんど意識を夜にフォーカスしていた

          15年くらい前に思いを馳せて

          タイトル:「憂鬱」 セーラー服に尻尾のリボンが愛らしい黒いオオカミ達。 トノサマガエルのオタマジャクシ、カナブンの幼虫、タヌキの第一頸椎、白紙の本。 5月特有の麗かさと憂鬱を表現しています。 2020.10.30(金)~11.1(日)に地元・広島で今年も個展を開催します。 そのメインテーマにこの絵を選んだ経緯を記念としてnoteに書いてみました。 15年くらい前に思いを馳せて 毎日セーラー服に袖を通していた少女だった頃の記憶は、私にとってとても苦しく重いもので、その頃

          15年くらい前に思いを馳せて

          2019年個展DMのイラストが完成しました

          オオカミ、トラフザメ、カブトムシ、シロコガネ、ハダカデバネズミ、モクズガニ、クビワオオコウモリ、葡萄、アサガオ、ハシブトガラス、ヤマトヌマエビ、萩、ダックスフント、アジサイ、クマゼミ、トノサマガエル、コウイカ、イワナ、ヒナゲシ、サツマイモ、鈴虫、ユキヒョウ、サルトリイバラetc... 25種の生き物を描いています。 なにがどこにいるのか是非探してみてくださいね。 骨はデイノケイルスという恐竜(国立科学博物館の恐竜博2019をご覧になった方にはお馴染みかと思います)、オオ

          2019年個展DMのイラストが完成しました

          #2019年自分が選ぶ今年上半期の4枚

          2019年も半分経過とは、早いものです。 折角なので、「2019年自分が選ぶ今年上半期の4枚」とイラストを制作した際の裏話も交えてピックアップします。 Life force Boar イノシシのスケルトン。 ハート型の葉から、猪目模様のイメージでポトスの巻き付いたすがたで描きました。 生き物の持つ生命力を、敢えて骨のすがたで表現しています。 2019年亥年の年賀状イラストとして制作。 カウントダウンが終わって、年が明けてすぐ描きはじめたので、今年の仕事はじめはこれ

          #2019年自分が選ぶ今年上半期の4枚

          【自己紹介】イラストレーターの峰雪mineyukiと申します

          こんにちは。 イラストレーターの峰雪mineyukiと申します。 動物イラストを、主に透明水彩や鉛筆といったアナログな技法で制作しています。 フリーランス歴は5年目。デザイナー、アーティストとしても活動しています。 作品には、そのつくり手の精神というかバックボーン(背景)が反映されます。 つくり手の日々の思考は、作品に込める想いや意図、表現に繋がってきます。 私が感じている事や考えている事を通して、作品や活動について、より深く知っていただけるといいなと、この度noteを

          【自己紹介】イラストレーターの峰雪mineyukiと申します