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【障碍者雇用③】100年以上続く老舗でかっこいいを追求「三泰」~承認しあえる仕組み~


■最初に

こんにちは!サイボウズのもっちーです😊

障碍者雇用の取り組みとして、施設外就労。
そして、シニア人材の活用も推進している三泰さん。
国内で指折りのギター塗装・製造の会社です。

前回は、代表の古畑さんの過去の経験を含めて、三泰さんが今の形になるまでのことをお話しました。
今回は、承認し合える仕組みづくりについてお伝えします!

▼以前の記事
色んな働き方
今の形になるまで

〜三泰〜
Webサイト:http://www.santai.jp/




■承認しあえる仕組みづくり


・ありがとうポイント制度


承認をちゃんと示せる制度として、
「ありがとうポイント制度」を作りました。
という、古畑さん。


職人の世界って、目で見て盗むみたいな環境が、
いまだに結構あって、そうすると、
やっぱり難しいし、うまくなるまで時間がかかる。


それはわかっているのだけど、どうやって変えていくかってなると、
悪いところを注意する。
それって、結構ありがちな文化だと思っています。


だけど、いいところを見る癖をつけないと
その人のいいことは発表できないよね。
そういう仕組みを入れてしまえば、
みんないいところにフォーカスしようとする
と考えました。


今までは、指摘が多かったけれど、感謝することが増えた
というのもありますし、
やっぱり教え方もチームのために教えている、チームのために習っている。
そういう意識で、言葉の選び方もだいぶ変わったと思います。


お互いに、
教えてもらう方も、積極的に教えてもらいに行く。

教えてもらう時に、選ぶ言葉が変わってくるから、
受け取る先輩たちも、気持ちいい言葉で受け取れるようになる
し、

先輩たちも後輩たちに教える時に、わかりやすい言葉で教えてあげないと、
わかりやすい言葉で教えることで、早くうまくなることがわかっているから。


例えばおごってくれたから感謝しています。
これはやめてと言っています。


自分がつらい時は、うまくできない。
活躍できなくなっちゃう。それが数字に出てくる。

だいたい、どれくらいの能力値があるかっていうのを数字でわかるようにしていて、その人がスランプに陥ったりすると、数字が下がる

それを個人的に、
それはダメだよって話をするんじゃなくて、それを見た先輩たちが助けに行く


自信がある状態に戻してあげられるためにも、数字が一定に出ていれば、
自分が活躍している状態。ずっと承認し続けられる。
だからその状況を作るために、数字で見える化してあります。


ありがとうポイントは毎月発表されています。
また、年に1度、職人オブザイヤーといって、
社員全員の投票で、技術力のみ対象にして審査し、
最高得点を出した社員を表彰するものもあります。

悪いところにフォーカスするよりも、
いいところにフォーカスする癖をつける
っていう、
組織になれば環境はよくなる。と思います。

和な感じのユーズド加工が素敵


・ありがとうポイントは投票した側にもいいことが


ありがとうポイントは月に1回投票することが出来ます。
1000ポイント持っていて、3人までに分割することができます。

そして、参加してくれた人には、必ず500円払う。
という仕組みのようです。


開示は、上位3名まで
そうしているのにも理由があります。

これを作るときに、一番そこをフォーカスして考えました。


全部開示すると、上位〜下位まで順位がついてしまうので、
一生懸命やっているのに自分が承認されていないように感じてしまう。


活躍した人に評価がいく仕組みだから、
下位を開示する必要がないと、上位3名までの開示としています。


でも、設計して運用し始めて、
全員にポイント入っていることに気づきました。

誰かのいいところを、誰かがちゃんと見ているから、
必ずポイント入る
んですよ。

こちらはクリーミーでかわいい感じ


・マネージャーに向いている人も見えてきた


ありがとうポイント制度をやってみて気づいたことがあります。

なかには、文章を長く入れてくる人がいます。
そういう子は、マネージャー気質なんですよ。
と古畑さん。


人のことをとても見てるのがわかる。
そして、コミュニケーションを取っている。

人のことをとても見ているので、周りからの承認もあり、
ありがとうポイントの獲得率も超高い。

だから、この傾向はスタッフのみんなにも伝えています。


・感謝を述べるのは、受賞者じゃない


一般的に、こういったポイント制度は、
もらった人が感謝の言葉を伝えると思います。

三泰さんは、受賞した人がみんなに対して感謝の言葉を述べるのではなく、
受賞者に1番ポイントを入れた人が、受賞者に対してありがとうの感謝の言葉を伝えるようにしているといいます。


1番感謝を示したいと思って、ポイントを入れた人は、
感謝を表に出したい人でもあるので、
その人に伝えてもらうようにしています。

そうすることで、見えてきたこともあります。


・感謝を話すと話した人の説明書にもなる


ポイントを入れた人が、感謝を伝えることにして、
それをみんなの前で伝えることで、
この人は、こういうことで感謝をするということが分かる。


だから、
この人にはこういう風にアプローチすると、良いんだなって、
聞いているみんなに伝わるといいます。


だから、話した人のことも、みんなが知れるという風になったことで、
周囲がその人との接し方がわかってくる。
その数の分、いろんな人のことを知れるっていうのがありました。


自分の説明を、みんなに対して喋っていくと、
自分たちのチームの説明がだんだんわかるようになってくる。
こういう風に教えると嬉しいんだ。
こう教えると、スランプから脱却できるんだ。


そうすると、チームの失敗率とか、成功率、歩留まりとか、進捗率みたいなものが上がっていったんです。


結局、コミュニケーション円滑になって、
職人の集団で、たくさん喋るっていうわけではないけれど、
相手にとって良いと思うことを届けていく流れに、少しずつなってきていると感じます。

そうお話くださいました。


■最後に


最後までありがとうございました!

ありがとうポイント制度を作ったことで、
今までは悪いところの指摘だったものが、丁寧に教えることにつながり、
制度をつかうことで、コミュニケーションが円滑になったというお話から、
それ以外のことも見えてきたのは聴いていて面白いなと思いました。


次回は三泰さんの最終回、色んな形で雇用ができるワケを聞いてきました。
次回も見てもらえると嬉しいです😊

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