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【障碍者雇用②】100年以上続く老舗でかっこいいを追求「三泰」~今の形になるまで~


■最初に

こんにちは!サイボウズのもっちーです😊

障碍者雇用の取り組みとして、施設外就労。
そして、シニア人材の活用も推進している三泰さん。
国内で指折りのギター塗装・製造の会社です。

前回は、三泰さんでの色んな働き方についてお伝えしました。
今回は、今の形になるまでのお話です!

▼以前の記事
色んな働き方

〜三泰〜
Webサイト:http://www.santai.jp/



■いろいろあったから、今の形になった

代表の古畑裕也さん


・代表の古畑さん


余談ですけど、から始まった古畑さんのエピソード、
この方が本気で取り組んでいるのは、
こういった経験があるからなんだと感じたお話です。


朝散歩するのが、すごく好きなんですよ。
太陽の光を浴びて散歩する時間を大切にしています。
そして、自分で野菜を選んでスムージーかけて飲む。
それで、納豆卵ご飯で感動するほど美味しいと思う。


そう思った時に、

何で数字を目指してるんだって考えました。
何で、無理な数字を目指してるんだって。
自分の生活は、何も変わらないのに・・


そこから、お金っていうものをすごく考えて、
みんなにとっても、お金はどんどん積み上がっていくものであったほうがいい。
じゃあ、組織を無理やり難しい、
高い目標を設定して数字に向けて頑張っていくっていうよりも、
自分たちに力がついてきてから、結果として売り上げが上がっていくって形にした方がものすごく合理的
だよねっていうのを感じました。


そうやって、みんなで話をして。で、じゃあ何が必要なの?

そういうところから、だんだん組織として、チームでレベルアップしていくことを考えました。


・こわれたことがあるんです


古畑さんは続けてお話くださいます。

僕壊れたんですよ。
精神的にぶっ壊れたんですよね。

パニックとかですか?と聞くと、

ああ、そうです。パニックと・・・と、話を続けます。


コロナがはじまってすぐのタイミングで、パニックが出て、
あれ?
ってなったんだけど、
服薬して症状が出なくなったので、おさまったと思ったんです。


そんな時に、コロナになって人に会わない状態になって、
すごい仕事に時間使えるじゃん!と思って、
わーって仕事やっていたら、気づいたら18キロとか落ちていました。
もうほぼ寝ないような状態で、ずっと仕事をやっていたんですよね。


ハイな状態で仕事をしていて、
あ、すごい仕事に時間使えるし。
じゃあ今仕事だけやってればいいじゃん。
今は、他に選択肢ないから、割り切って今仕事の時期だよねって言って仕事やろうって言って仕事やり続けた。


そして、気づいたらすごく落ちこんだんですよ。
その時に気づきました。
躁状態だったことに。。。
双極性(躁鬱)を体験したんですよね。


それで、エネルギーがなくなった時にいきなりうつ状態になって
それでも、前にパニックで服薬している時に、
ツラかったと感じていたので、以前と同じような服薬をせずに、
漢方など他の方法で治したいと考えました。


そして、今なにもしてなくて、完全に回復したと感じているのですが、
心拍とかを計測したり、
緊張を減らして幸せを感じるようにしないといけないな。
と色んなことを考えて、生活を改善していきました。

死ななきゃいけないというところまで来ました。

色んな表現ができます。木と塗装の可能性が広がります


・死ぬ気のところで救われたスタッフに感謝


続けて躁鬱の時のエピソードで、
スタッフに感謝していることがあるとお話くださいました。


あんまり自分では覚えてないのですが、
きれいな服装して今から工場に行ってくるわ。
って言って。夜抜けてったことがありました。
その時に、ご家族が、もしかしたら死ぬんじゃないかと心配して、
死んじゃいけないと、助けられたことがあるみたいなんです。


スタッフの皆に結構感謝してるところです。

その時期に、
多分このまま続けられないから難しいかもしれない
っていう相談をしたんです。

そうしたら、
スタッフの人から、やってほしいって言ってもらえたんですよね。
やってほしいって言ってもらえたから。
じゃあ治さなきゃいけないよねって。


絶対このままだと続けられないから、
治すしかないよねって。

だから薬で治すだと多分能力が下がっていくから、
苦しくなっちゃう可能性もあるなぁと考えて、
ご自身で考えた方法でコントロールしているといいます。


例えば、朝一番でスープを作る。
これは、頭がバーって動いちゃうから、
落ち着かせるために、出汁を取るっていう作業をずっとやっています。

スープを味噌汁にして、家族に届けるっていうのが仕事です。

出汁を取りながら、マインドフルネスになっている。と実感しているとお話くださいました。


・事業継承した立場として


僕、四代目で、創業社長じゃないので、
傲慢になってった時に気づかなきゃいけないなって感覚はあります。


やっぱり数字を目指していた時はやっぱり傲慢だったんですよね。


たまに、昔働かせてもらったようなところで、
自分の立ち位置を確認することとかをしています。


あ、自分はこの立ち位置になると、こういう見られ方をするみたいな。
自分は今、あの会社の社長をやっているからこういうふうに接してもらえているんだって、客観視できます


新しいことをして、レベル1から始めるという経験って大事なんですよ。

レベル1になると懸命に考えて、
どうやって成果を上げようかみたいなことを考える。
だからその感覚を持ってきた時に、
結局みんなのおかげで今このポジションにいられるんだよね
みたいな感覚がやっぱりあるんですよね。


■最後に


最後までありがとうございました。

古畑さんは気づかないうちに、ご自身が精神疾患になった過去をお話くださいました。
このお話は書かない方がいいですか?とても書きたいです。と伝えると、
「もちろん書いて大丈夫ですよ。スタッフもみんな知っていますので」
とお返事いただきました。

ご自身も経験があるからこそ、働きづらいと一言で言っても、多様な形があることを知っているんだな。と感じたお話でした。

次回は、三泰さんがやっている「承認し合える制度」についてお伝えします!
次回も見てもらえると嬉しいです😊

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