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川柳と詩の中間のようなもの

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なぜか575でも57577でもないリズムが私の中に存在しているようで。
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川柳と詩の中間のようなもの16

川柳と詩の中間のようなもの16

好きでもない歌を聞いていたアマゾンミュージック選ぶこと忘れていた私のほんとうに好きな曲はbonobosハナレグミ香寿たつき
誰一人気楽になんて生きていないこの夏の蝉さえ生きていけない暑さに

川柳と詩の中間のようなもの15

川柳と詩の中間のようなもの15

ねこをねこねこねするのこのこねこをね
大きなのっぽの古狸おじいさんを食べちゃった
今夜のご飯はたらればの天ぷら後悔の公開処刑

川柳と詩の中間のようなもの14

川柳と詩の中間のようなもの14

夜の雨は私の涙を乾かせるおかえり

くるくると螺旋の果てに私と貴方がいてほしい

誰がために女は毎月血を流す腹を痛めて

川柳と詩の中間のようなもの13

川柳と詩の中間のようなもの13

慣れれば馴れるとき成りたいものになれ

どんぱちをやって道に死体の満ち溢れ

この子らがさんじゅうねんごも仲良しでいるようにと願う

川柳と詩の中間のようなもの12

川柳と詩の中間のようなもの12

会わずにいれば会えないことも忘れて一人楽しむ

永遠のお別れと世界放浪は似ている

善良ならざるもの罵詈雑言が今は聞きたい

川柳と詩の中間のようなもの11

川柳と詩の中間のようなもの11

真剣に徘徊する大人がいる本屋

知らぬ人にそれおもしろいですよと念波する

戦利品を読み耽るうれしさが増す雨の日

川柳と詩の中間のようなもの10

川柳と詩の中間のようなもの10

ノートノートノーと言える日本人になりなさい

幼子かなたに生まれいずれ死にゆく

家族はいらぬ、帰る家は欲しい初春

川柳と詩の中間のようなもの7

川柳と詩の中間のようなもの7

波打つ心臓耳に抱いて今夜も眠る

この服を着て貴方の葬儀にいつか出る

夕日にすべて溶けていく公園の野球少年は

川柳と詩の中間のようなもの9

空が青くて奇麗だ死にたい

信号全部青だった生きる

やじろべえのような貴方を後ろから見ている

川柳と詩の中間のようなもの8

川柳と詩の中間のようなもの8

ぬくもりの抜け殻を運ぶ夜の回送

太陽を追いかけるふたりは阪急電車に乗って

木は森に人は人混みに隠せ柔軟に

川柳と詩の中間のようなもの6

川柳と詩の中間のようなもの6

愛される人愛されぬ人二人は同じ墓に入る

切り花はどういう気持ち地面から遠く離れて

川柳と詩の中間のようなもの5

川柳と詩の中間のようなもの5

美しいものを見ると哀しくなるのきっと一瞬は永遠だから

とけてしまえあなたの悲しみは永久凍土のように夏のロシア

脳も心も要らぬわたくしはくらげになりたい

川柳と詩の中間のようなもの4

川柳と詩の中間のようなもの4

きっと世の中は良くなるはずだからI wanna be with you午前3時

この臓物に綺麗と汚いが渦巻いていかんともしがたい野獣の咆哮

川柳と詩の中間のようなもの3

川柳と詩の中間のようなもの3

ばてばてる夏手のひらに浮かぶ汗水玉

アクリル板に反射する君を見てる私も見える

暑いねと言ったとて何も変わらぬ三十三度