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HSPさんへ贈る:怒っている人の優しいとらえ方

こんにちは、HSP主婦のもちふわです。
寒い日が続くと体調も崩しがちですので、カイロでぬくぬくが嬉しい季節ですね。

師走で忙しい日常ですと、少なからずHSPさんは怒っている人に遭遇する機会があったりします。

私は20年近く接客業に従事しており、お怒りになるお客様の対処に追われることも少なからずあります。
HSPであってもなくても怒りの場面に遭遇すると人は凹むもの。ストレス満載の場面でメンタルを労わる方法はないものかと試行錯誤して来ました。

今日は「怒っている人の優しいとらえ方」について自分なりにまとめてみましたのでお伝えしたいと思います。

怒っている人の優しいとらえ方

1.怒っている人に対してHSPさんが陥りやすい状態とは

HSPさんは怒っている人を目の前にすると、自分が悪いのかもしれないと、すぐに自分責めモードに入りがちです。

  • 相手が怒っているのは自分のせい

  • 自分がなんとかしてあげなくてはならない

  • 一人で解決しなくてはならない

  • 怒られた自分はダメな人間だ

相手の怒りをなんとかなだめようとして気持ちは波立ち、汗をかきながらあたふたと対応してしまいます。

気持ちは相手の怒りに引きずられ、問題を起こしてしまったのは自分のせいだと思い、冷静さは飛んで行き、ミスがさらなるミスを生むまで引きずりがちです。

実は、たとえ自分にミスがあったとしても、自分を責め続けるのはまったくの間違いです。

自分を責め続けても事態は進展しないし、むしろ次の手を打つことにもならず、おまけに自分のメンタルまでやられ、そこに良い事は何もありません。

ポイントは想像と事実を分けること。自分の頭の中でぐるぐる回るものと、目の前に起きている相手の事実を分けて考えます。

2.怒っている人の事実とは?

人は何故怒るのかというと「こうして欲しいのに、そうではなかった」という期待値のズレに対して怒ります

言うなれば、
怒っている人=困っている人
です。

そう考えると怒っている人の事実とは、

  • 期待した通りに現実がついて行かず、期待と現実のズレに困っている

  • 怒ることで相手に困っていることを伝えようとしている

  • 相手と戦って勝つことで自分を通す経験しかして来なかった(誤った成功体験)

本来、大人であれば怒りをぶつけなくとも別の方法で相手に困りごとを伝える手段はいくらでもあります。
それができないのは理想と現実のズレに自分で対応できず、ヒートアップしすぎていて冷静さを失っているからです。

また、人の思考や行動様式は過去の経験から形作られるため、「怒れば相手はこちらの言うことを聞くはず」という誤った成功体験の積み重ねが、怒りを相手にぶつけることを選択させているとも言えます。

3.こちらができることは何か?

怒っている人を目の前にして、相手の怒りに引きずられそうになったなら是非次の4つのことを試してみて下さい。

①一旦、距離をとる

怒っている人から物理的に距離をとって離れます。距離を置くことで自分が落ち着くと同時に、相手にも冷静になってもらう時間を与えます。

②第三者を巻き込んでチームで対応、解決

上司、同僚、専門家など第三者を巻き込むことが大事です。
三人集まれば文殊の知恵で、人が介入することで新たな解決策が生まれますし、双方の気分転換にもなります。

更に、上席者が出ることで相手の困りごとに誠心誠意対応しようというこちら側の姿勢を見せることもでき、相手の満足感を満たすことも解決につながります。

③相手のズレを分析する

事態が落ち着いたら、相手のズレを自分なりに分析してみることも大事です。
自分の感情の折り合いもつけやすいですし、何より物事に自分の中で決着をつける意味で、何らかの学びを得ることは、前向きなステップになるからです。

  • 相手はどうして欲しいと思ったのか

  • 自分ができるのはどこまでなのか

  • 組織として改善できるしたらどの点か

  • これから同じような場面になったらどう対応するか

などなど、自分の対応や考え方、組織や集団としての対応や考え方に生かせるようになります。

④自分の気持ちを誰かに話す、紙に書いて捨てる

怒りという強いパワーを前にすると、HSPさんの感情は揺さぶられ波打ちます。

怒りは伝播すると良く言われますが、HSPさんは伝わった怒りを相手に向けると同時に、相手に怒った自分自身に対しても怒りを向けてしまいます。

その怒りの連鎖を断ち切るためにもアウトプットはとても大事です。

  • 差し支えない範囲で同僚や友人に話す

  • 言えないことであれば紙に書いてシュレッダー

  • トイレでぶつぶつ言う

  • メンタル相談窓口に辛い気持ちを電話してみる

などでも構いませんが、何かしら感情の出口として何かしらの行動に起こしてみてください。

ずっと自分の心の中だけで溜め込んだままだと、いつまでも怒りの場面を思い出して切り替えができないからです。

4.まとめ

怒っている人に対して「怒らせた、怒られた」と受け身で捉えるのではなく「ある人が希望通りに行かず、怒ることで困惑を表している」と分析すること。

そこには自分を責める必要も、自分を否定する必要もありません。

困っていることは業務、組織、団体、システムとして改善して行けばいいんです。

また、実は怒りの感情は自動思考で、感じるのは自由ではありますが、怒りを表現するのに「怒りを相手にぶつける」ことはあまり有効ではありません

怒りの影に隠れた「困っていること」を双方ともに分からなくさせますし、最後は感情論と水掛け論に発展して収集がつかなくなってきます。

怒りの感情を表現するのにとても有効なのは、「相手に困っていることを伝えること」です。

人は頼られたり、困っている人を前にすると庇護欲がくすぐられ、助けてあげたいという気持ちになるからです。

お互いを尊重するコミニュケーションで、互いのズレを出来る範囲で修正して行くことこそが、人と人との関係をwin-winに近づけるものなのだと思います。

そして「怒ってる人は怖い、今日も怒られたらどうしよう」と思っているHSPさんの心を少しでも軽くできたのなら嬉しいです。

人は不完全な生き物ですし、失敗するのは当たり前です。
怒っている人も「一生懸命に生きようとしているんだな、毎日頑張っているんだな」と俯瞰してみると、恐るるに足らん!こちらができる範囲で助けてあげようという気持ちになれるかもしれません。

ここまで読んでくださりありがとうございました😊
今日もHSPさんにとって素敵な一日になりますように。

written by もちふわ






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