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大河ドラマ「光る君へ」第7話〜打毬と『源氏物語』そして道長

こんばんは、もちまるです。

今回は、「光る君へ」第7話の感想です。
ネタバレありますので、ご注意ください。

今回の見どころといえば、「打毬(だきゅう)」でした。

藤原道長を始めとするイケメン貴公子たちが
馬に乗ってボールを杖で打つ、とってもかっこいい姿が印象的な場面でした。

柄本佑さんを始め、出演されている俳優の皆さまが、
馬に乗ってボールを杖で打つというのは、どれ程大変な事かと思いました。

皆さん全然違和感なく演じられていましたが、
あれを違和感なくやるというのは相当すごい事だと思うのです。
(だって現代は馬にだって乗りませんものね)

調べていたらこちらの記事に行きつきました。
やはりたくさん練習なさったようです。

さて、今回は打毬に似た場面が『源氏物語』にないか探してみました。

打毬ではありませんが、「蛍」巻に競馬(きそいうま)の場面がありました。

競馬(きそいうま)とは…

六衛府を中心に武芸の鍛錬(たんれん)のために行われた走馬の競技。左方と右方に分かれて競い、勝負の数を争う団体競技(これを手番(てつがい)という)であった。

風俗博物館HPより https://www.iz2.or.jp/rokushiki/5.html

ちなみに六衛府とは、天皇周辺の警固になどにあたった役所のようです。
現代の競馬と似ていますが、武芸の鍛錬という点が特徴的ですね。

「蛍」巻の競馬にちなんだ面白い描写がこちら。

女にはどうして勝負が決まるのかも知らぬことであったが、舎人までが艶な装束をして一所懸命に競技に走りまわるのを見るのはおもしろかった。

與謝野晶子訳
青空文庫『源氏物語』より

今回、ドラマ内でも女性たちが毬杖をする男性たちを楽しそうに観ていた姿が印象的でした。
ドラマでも馬に乗る男性たちはとても素敵な装束を身につけていました。

皆さん(俳優さんなので)イケメンばかりで、そんなカッコいい方たちが一生懸命競技に励む姿は、女性にとって心ときめくもの。

これはいつの時代も変わらないようです。

紫式部も、『源氏物語』に競馬の場面を描いていることを鑑みると、
競馬を見る機会があったのかもしれません。

また、競馬に関しては、Xで面白い投稿を見つけました。

どうやら藤原道長は競馬を好み、頻繁に邸宅で競馬を行っていたとのこと!

ドラマ内の道長は、運動神経抜群のイケメンとし描かれていますが、
史実ではどうだったのでしょうね。

この道長の競馬開催に関しては、
藤原実資(ドラマのロバート秋山さん)が自身の日記「小右記」で
批判している箇所もあるとのことで、研究のしがいがあると感じました。

(いくつか論文を見たのですが、手元に小右記がなく、
結論に至りませんでした…)

今日もまたコアなお話になってしまいました。
まだまだ調べたい事がたくさんありますが、そろそろ終わりにしようと思います。

ドラマの最後では、主人公まひろが
道長からもらったラブレターを燃やす場面がありましたね。

先週は、ラブレターの和歌を解釈していますので
よろしければ覗いてみてください。

やはり、「光る君へ」を見ると心が大学生に戻ってしまいます。

この記事を書いている今も、大学図書館にワープして
読んでみたい本や論文がたくさんあります。

調べれば調べる程、楽しくなって抜け出せない沼にハマる。

これが研究の醍醐味。

それでは、今日はここまで。

最後までお読みいただきありがとうございました😊

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