ぱんだ先生に聞いてみよう第17話 家族の絆 完結
真っ黒な空間に落ちていくと、
頭の中に指でパッチンと鳴らした音が
響いた。
一瞬で真っ黒から真っ白な空間に
様がわりした。
目を開けていられないくらいの
眩しい光に包まれた。
瞼をゆっくりと開けると、
そこは、ひなたのいつもの自分の部屋。
ベッドの上じゃなく、ラグマットの上に
うつ伏せに寝ていた。
体を起こして、ぱんだ先生が座っていた
椅子に真似をしてクルクルとまわってみた。
もうあのふくよかなクッションの
ぱんだ先生はいない。
1人で過ごす部屋は、
ものすごく