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アトピー対策備忘録8: 治療経過5(完)

・治療記録8

 以前の栄養摂取法の区別だけでなく、サプリメントによる細かいビタミン摂取用量も定まる。

 ①先ずビタミンC・ビタミンDは治療レベル(個人の体質が許す限りでの推奨摂取量以上)の摂取が必要(私自身ではビタミンCは2倍、ビタミンDは3〜4倍)。

 ②他はビオチン治療として摂取し、加えて通常量のDHA・EPAやビタミンA・ビタミンE、タンパク質に他のビタミンB群も摂取する。 

 ③更に隔日程度にミネラル温浴を行う(マグネシウム・亜鉛含むミネラルの経皮吸収)。亜鉛についてのみ更にサプリメントにて補給すると尚良い(他のミネラルと違い腎臓に余分な負荷を掛けずによく吸収され、副腎でのホルモン合成に必須であるため)。

 時間的な余裕が無い場合は「0.1%程度の濃度のミネラル化粧水」を患部に塗布し、10分後に洗い流すという形でも良いかもしれない。

 ④炎症が目立って酷い箇所にはステロイド薬を塗布し、他には極力刺激の少ない保湿剤を使用する(私自身は敏感肌用保湿ローションと治療用ワセリンを使用)。

 治療効果としては肌の修復・痒みの消失を確認。炎症の鎮静化や乾燥肌、肌の薄さの改善については効果は確実に見られるが完治にはもう少し期間が必要といった所。

 

 結論としてサプリメント摂取を中心とした栄養摂取による統合医療でのアトピー性皮膚炎治療、及び体質改善は可能である。


 自身の治療を通じたアトピー性皮膚炎への治療法検証が成功裏に終わり正味ホッとしている。結局の所このnote換算では一ヶ月も掛からなかった訳だが、これだけ早く終わるならさっさと手を付けて置けば良かったとも思う。

 ただアトピー性皮膚炎患者の体質から必要な栄養の種類・用量・摂取法まで細かく調べ検証するのは流石に骨が折れた。…正直他人事であればここまではしなかっただろう。

 サプリメントを積極的に用いる理由は第一に「治療レベルの摂取が食事療法ではほぼ不可能」な事が挙げられる。第二に仮に量自体は現実的だったとして確実にメニューが偏る事だろうか。結局の所内服薬を利用する理由と大差無いとは思う。他の手段が現実的でないだけである。

 また栄養も肌の修復に必要なものは経皮吸収にて、内臓の機能補助やホルモン合成に必要なものはサプリメントでの経口摂取にてと、その目的から更に区別する必要もある。


 思い返せば自身で本格的にアトピー対策について調べ検証した事など今まで無かったかもしれない。勿論最近のアトピー研究・治療法の進展、情報公開ありきでの成果ではあるが、治療に対して受け身でいた事はやはり望ましく無かった様だ。

 分子栄養学というものも始めはオーソモレキュラーという名称も相まって私自身ホメオパシー的な胡散臭いものと感じ敬遠していたが、その実態は真逆とも言える性質のものであり、将に栄養学を軽視した独特な日本医療の間隙を埋めるとても実効的な分野であった。ただ彼らの言うところの細胞の活性化云々の理屈は正直分かりにくい、というより直接的に患部や臓器に必要な栄養を摂取する、で良いのではないかとは思う(細胞云々という文言からすると、個別の疾患に焦点を当てない単なる健康作りの為の食事療法の様な響きを感じてしまう)。

 少なくとも「アトピー性皮膚炎患者(医療の享受者)」にそれを否定しようとする者は誰もいないだろう。何故ならこの疾患においては最新の高額な生物学的製剤の投与ですらも対症療法に止まり体質改善までは行えないのだから(ただ日本の皮膚科学界隈ではその導入に大いに乗り気である模様)。

 ビタミン摂取に拘る事に疑問を持つという意見もよくあるそうだが、そもそもビタミン自体が体内で生合成出来ないホルモン同様の生理活性物質であるか生合成されるホルモンの原料である。ステロイド薬等は将にその生合成されたホルモンと同様の成分を用いているのだが、彼らはステロイド薬の処方すらも否定するのだろうか。


 結局の所医療と患者の双方が治療に対し正しく積極的である環境がその在り方として最善であるものと思う。今後のアトピー性皮膚炎に関する更なる治療法と研究の進展を願いつつ記事を締めたい。


 注: この記事は他者に自己治療を推奨するものではない。専門の医院にて治療を行う事が最善であり、その補助となる知識を自身の為に纏めたものである。

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