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自信とは

自信ってなんでしょう?
これって改めて訊かれると?ってなる人は多いと思います。

自信があるとか、自信を持ちなよ、とか、日常会話の中でよく使われるこの言葉。
けど、実はよく分からない。

自信とは「自己信頼」という言葉が短くなったモノ、と言われています。
良好な人間関係構築の方法として「コミュニケーションの3段階」というモノがあります。

自己信頼→他者信頼→他者貢献

この3つの順番でそれが出来るようになっていると、人間関係も問題なく日々を楽しく過ごせますよ、というモノなのですが、日本人に関してはその第1段階である「自己信頼」が出来ていないことが多いんです。

「他人に迷惑をかけないようにしなさい」
これは年代に関係なく、家庭や学校で言われ続けていると思います。
今でも子供にこのようなしつけをしている親は少なくないはずです。

もちろん他人に迷惑をかけないようにするって大切なことです。
けどそのためにはそう出来るようになっているための「前提」が必要になると、最近になってようやく言われてくるようになりました。
それは…

「自分を大切にしなさい」
恐らくこう言われて育った方って少ないはずなんです。
(少なくとも私は言われたことありません)
これは日本人の精神性みたいなもので、自己犠牲が美徳みたいなところがあるため、この言葉よりも「他人に迷惑をかけないように」が優先されてきた、と考えています。

コミュニケーションの3段階からすると、自分を大切に出来ない、自分を信頼出来ていない人間は、他人も大切に出来ない、他人も信頼出来ない、となります。
自己信頼が出来ていないから他者信頼も出来ない。
けど他者から信頼を勝ち取るために、それらをすっ飛ばして自分を犠牲にしてでも「偽りの他者貢献をしている」のがアダルトチルドレンである、とも言えます。

ここで誤解して欲しくないのは「自信」とは「私はこれが出来る」とか「私はこれなら誰にも負けない」というモノだけではない、ということです。
これだけだとそれは「自信」ではなく「自慢」だけになってしまいます。

自信、自己信頼とは「出来ない自分も知っている」状態を言います。
これは「自己肯定感」についてお話した時にも書きましたが、自己信頼と自己肯定は同じようなモノ、と考えて頂いてOKです。

自分には人よりも優れている、自慢出来るものもあるけど、人よりも劣っている、出来ないこともたくさんある。
まずそれを自分で理解しておく。
その上で「出来ない」ことは「出来る」人に手伝ってもらう、教えてもらうなど「助けてもらう自分」を許せる人が、自己信頼が出来ている人、となります。

さらにいえばこれらを「無意識」に実践出来ている人を「自己信頼」が出来ていると考えれば、自信があるとか、自信を持つとかいう言葉は厳密には間違いで、そういう人は「自信がある」と自分では全く意識していないことになります。

逆に「自信がない」というのは誰もが自分で分かっていることですが、それは「自分を信頼出来ていない」ことから起こっているため、まずそこを「意識的に変えていく」ことが必要になります。

出来ないことがある自分も認め、出来る自分もそこには居ることも認める。
そこから始めていくことで、自己信頼が出来るようになっていく、つまり自己肯定感が上がることにもなります。



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