朧塚 おぼろづか

ホラー小説のライターをしております! Amazonkindleで何度か一位を取らせて戴…

朧塚 おぼろづか

ホラー小説のライターをしております! Amazonkindleで何度か一位を取らせて戴いた事があります。他、フリーゲーム、アプリゲームのご依頼を多数、承っております。何度か商業からのお仕事も戴いております。

最近の記事

※少年漫画なんかの強大な敵に魅力がある事の雑記。

文化人類学とか神話学とか調べていくと。 人間には人間は強大で邪悪なものに対する者に対して畏敬の念を払ってきたって、神話研究者が言っていたから。それなんじゃないか。 それが異性だったら、恋愛感情なんかも混ざって特に魅力を感じる的な。 日本だと鬼。西洋だとドラゴンとか。悪神とか邪神とかに対する畏敬や憧れが人間にはあるわけよ。 万物や自然がもっと驚異だった頃の擬人化だなあって。 日本で言えば妖怪は零落した神々だし。 西洋で言えば悪魔は堕落した天使、つまり神の模造品なわけです

    • 親ばかりに責任を押し付ける世の中の風潮について思う事。

      毒親問題で苦しみ続けた人が何とか毒親からの脱却を克服して、病んでいる人間に対して「それは毒親からの呪縛だよ」みたいに言うのは良くないと思う。学校、職場、先天的な障害、色々な要素で人生につまづいているわけで。取り合えず「親が悪い」って言う風潮はあまり好きじゃない。 親になる事が悪い事と呪い続けて、反出生主義を肯定したいとか、国の出生率低下の逆張り意見が言いたいとか、そんな事が見え透いてしまう感じがして。私はあまり「取り合えず毒親が悪い」みたいな意見は好きではない。精神分析の悪

      • 鬱日記。希死念慮。

        唐突に激しい希死念慮に襲われた。 死んでしまったら、沢山のものが消える。お気に入りのゴシック・ファッション。ドール。大好きな人との想い出。大切な友人達との想い出。家族と一緒に水族館に行った事。大好きな漫画。大好きな小説。大切な物語。自分が今まで書いてきた小説。頑張ってきた絵。 死んでしまえば、この世から消えてしまえば、全て、無になって消えてなくなる。私は死後の世界を信じていないし、人間は他者の想い出によって幻影が形となって存在していくだけ。私が死んだ後、残された人の事なんて

        • イラスト『土蜘蛛』

        ※少年漫画なんかの強大な敵に魅力がある事の雑記。

          ツイッターの裏垢女子。

          ※この記事には露悪的かつ、ゲスでクズな本音を記載しているので閲覧注意です。 ツイッターで裏垢女子で検索すると、AVの真似事をしている若い十代とか大学生くらいの女の子の動画が大量に出てくる。 私は性格がひねくれているので、実際にAVの素人ものか何かを使って中身は男の人が運営しているアカウントの可能性も疑っているのだけど。 詳しく調べたわけではないので、よく分からない。 アカウントの中の人が、本当に生身の女の子だと前提で話すと。 プロの女優では無いので素人臭く変な声出したり

          ツイッターの裏垢女子。

          ホラー小説『遊漁奇譚』

          「ああ。辞める予定なんですよね。欲しいアクセサリーの代金が貯まったら」    私の眼の前に座っているのは、四十路の中年男性だった。  大学二年生の夏休み。手っ取り早く、稼げるバイトは無いかと、私は夜職の求人情報誌を手にして、余り人がこなそうなキャバクラの面接を受けて採用された。キャバ嬢デビューだ。店から私に見合った服を借りた。 「今時の若い子は奨学金とか、大変なんだろう?」 「いえ。私は本当に欲しいアクセサリーのお金が欲しくて。昼のアルバイトだと余り稼げないじゃないですか

          ホラー小説『遊漁奇譚』

          最近の呪術廻戦の感想。(※作品の主なネタバレは含みません。)

          前々から思っていたのだけど、呪術廻戦の作者である芥見下々先生は。 セミナーなんかの自己啓発系に物語やキャラを利用されてたまるか、っていう強い意志も感じてしまう。 物語やキャラに何重にもトラップを仕掛けているのが読んでいて分かる。 ドラゴンボールやワンピースのような王道ジャンプ漫画が自己啓発的な側面を持っているんだろうけど。 呪術廻戦で自己啓発的なものを見い出そうとすると「その信念の結果、物語でどういう状況になった?」って描いちゃうんだよね。 呪術廻戦のテーマは「世の

          最近の呪術廻戦の感想。(※作品の主なネタバレは含みません。)

          イラスト『孤独』。

          イラスト『孤独』。

          ネットの誹謗中傷に関して思う事。

          インターネット上のSNSで特定の団体が炎上している。 団体といっても個人攻撃に近いのだが。 ネット上で攻撃している中心人物を除くと、攻撃している人間はあまりにも不特定多数に及んでいる。 真偽は分からないが、愉快犯も多いと思う。 此処、数年、ネット上でYouTuberや芸能人などの有名人が何か大きなミスをするとネットの人間がこぞって個人攻撃をする風潮を感じる。 今回、炎上している団体にしても、争っている人間は一人だけだがそれに便乗する形でこぞって不特定多数の人間がSN

          ネットの誹謗中傷に関して思う事。

          『セイレーンとシスター』

          セラスとシノの二人は双子の兄と妹だ。 二人は波止場を遊び場にしていた。 学校には行っていない。 海の近くの街で、海と共に生きるのが二人の楽しみだった。 群青の景観を見ていると、二人だけの世界にいられる気がした。 海の近くには教会があった。 礼拝堂には、シスター装束を着た少女がいつもいる。 「此処。私の縄張りなんだけど」  シノは少女に告げる。 「私はこの教会に所属しています」  少女は言う。  少女は首から下げた十字架を強く握り締めていた。 「……所属って。此処って、も

          『セイレーンとシスター』

          風刺画や政治的な絵を描きました。

          実は社会問題に関心があるので、政治的な絵。風刺画を描きました。 使っているのは自分の小説のオリキャラですが、伝えたい事は風刺的なものです。

          風刺画や政治的な絵を描きました。

          小説『極寒の通り魔』

           夕方、起きたら一面が雪景色だった。  私は雪の街を歩く。  傘に小さな吹雪が触れる。  今日は近くのコンビニまでの距離がヤケに遠い。  秋頃に過度の激務の為に病院で心の病の診断がくだり、仕事を休職していて、ひきこもりである私の生命線はコンビニだった。  とにかく身体の芯に通るような寒さだった。  私は昼夜逆転している生活だったので、起きて朝食を買いにいくのは、大体、夕方の五時を過ぎた頃だった。  暗い。  暗い雪の中、傘を差している。  ふと、何者かの気配が私に近付い

          小説『極寒の通り魔』

          怖い話 妖精の森

           私の伯父さんは、東京から電車で何時間もする関東の田舎に別荘を持っていた。  小中高と変わる度に、一度だけ泊まりに行った事がある。  小学校の頃は夏の時期だったが、大体、伯父さんの予定で秋が多く、小学校の時には夏休みに、中学の頃は三日間休みが続いた時に、高校時代には、学校の人間関係が上手くいかず、一時期、不登校だった時に伯父さんの別荘に泊まりに行ったものだった。思えば、伯父さんの別荘は私の心の避難所のような場所になっていたのかもしれない。  そして。  大学二年になってか

          怖い話 妖精の森

          怖い話 真夜中の水族館。

           私の通っている大学の近くには、深夜二時まで営業しているBARのような雰囲気の喫茶店がある。学校帰りに何度か寄ってみたが、どうもお酒は出さないらしい。  BARの中は水槽が並んでおり、熱帯魚やらなにやらが飼育されている。亀やエビなど、も飼育している。さながら小さなアクアリウムといった感じだ。  そこで出されるカレーライスやパスタ、ハンバーグ定食などはとにかく絶品だった。飲み物やケーキ類もボリュームがあってお得感がある。店内には本棚が多く、漫画なども置かれている為に居心地の良い

          怖い話 真夜中の水族館。

          『マッチング・アプリの怖い話』

           私は今年、二十一歳になる女子大生だ。  とある、マッチング・アプリに友人に誘われて登録する事になった。  マッチング・アプリとは恋愛や結婚などの出会い目的の、所謂、出会い系サイトを今風に言っているアプリの事だ。登録してみると、男からのメッセージが本当に多い。私はそのメッセージがうざくなったら、性別の欄を男にしてみたら、ぴったりとメッセージが止んだりした。アプリ内では年齢や顔を偽っている者もいたり、性別を偽っている者も多い。 「遊果(ゆか)に付き合うのは、今回だけだからね」

          『マッチング・アプリの怖い話』