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コロナ禍の産婦人科外来で感じ直したこと

コロナ禍に入り、久しぶりに同伴した産婦人科外来。何か違う⁉️以前の様な話し声はなく、受付事務の方も粛々と業務を進めている。🌼患者さんにだけ内容が伝わるような低い声でしている。

産婦人科外来って、
唯一おめでとうのあるクリニック。
だけど、
本当は、
一歩踏み込んでみると。

おめでとう以外に
「残念ながら」とか、
「今回も、、」とか、
「あなたが悪いわけじゃないわよ」とか。

「二人の問題だから、
ちゃんと二人で、、ね」とか。
「あなたの責任じゃない! 
相手の人は?」とか。

聞いてはいけないような
会話も飛び交う待合室も存在する。

私たち、
助産師のココロ痛める所にもなる。

以前、
TVでやっていた
『透明なゆりかご』の
ワンシーンを思い出す。

泣き崩れる女性たちの涙や
被害に遭った後の始末の場に
なったりする、
そんな、
外来診療も産婦人科では、
珍しくない。

兎に角、
産婦人科という
診療科目の診察は、
喜怒哀楽
ヒトの深層心理
最もデリケートな心を
扱う大切な領域なんだなぁ〜。

私の仕事は、
誕生からあちらの世界へと
続くのだと、いつも思っていた。

おめでとうの前の
辛い治療に耐えた二人。

おめでとうから始まる
母子それぞれの苦難。

治療だったり、訓練だっり。

生と死の両極端の話が
普通に交わされる場所。

コロナ禍に入って、
久しぶりに産婦人科外来で、
感じた。
不思議な空気は、
正に
以前、産婦人科という
医療領域の持つ
独特の世界を思い出させてくれた。

言葉を選び、
想いを届け、
真実を厳しく伝える。

喜びの涙
苦しみの涙
悔しさの涙
歓喜の涙
愛おしさの涙
お別れの涙

涙の意味をとことん
考えさせられた場所

生命がいつも
待たれている事を求め
開業を選択した私だったが、
本当と所
心の病への
ヘルプについて、
いつもいつも
考え込んできたような気がする。

ひと目につきたくない時に
さらりと
彼女の身体を覆える布になり
感極まる時に
シッカリと
大きな声で宣言しても
イイんだよ❣️
と後押しができる
前向きのチカラを持ちたい。

産婦人科の外来に
ひとりたたずんだ瞬間
私が感じだ、
コロナ禍での
心配りの必要性について。

ヒトの心に
土足は禁物!
ヒトの心に必要なのは
寄り添うもう一つの心だよね。

開業助産師 前田弘子のつぶやき

静かすぎる産婦人科外来に
ぽつなんと佇んだ時
ふっとよぎった私の本音でした。


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