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じぶんnote(栄養士さんに出会って食事に対する考え方が楽になった話)

わたしは食事が摂れない。生まれ持ったものもあるが、骨格が細くて代謝が良いから太りにくい。見た目で絶対にご飯を食べているか心配される。余計なお世話だ。
学生時代は運動部に所属しており、かなりの量の食事を摂っていた。多い時は間食(軽食)も含めると1日6~7食を摂取していた時期もある。しかし運動部を引退して徐々に摂取する量が減り、そのタイミングで大学受験のストレスにより食事を摂ることが少しずつ苦手になってきた。

大学生になり、ストレスがあまりかかっていない時は「その身体のどこに入るの」とよく言われるくらい食べていた。しかしストレスがかかると一変し、ほとんどの物を口にすることが出来なかった。
社会人になり1人暮らしを始めたと同時に自炊も始めた。料理は好きな方だ、というより小さな頃からスーパーで売っているお惣菜やお弁当が苦手だ。だから自炊をしていた。色んな料理が作れるようになって楽しかった。

だけど年々と仕事の業務量が増え、ストレス過多になり手の込んだ料理をすることが減った。レパートリーが少なく、簡単な料理を作って朝食を摂って昼食にはお弁当を持って行っていた。ストレス過多な状況が長く続いたわたしは食欲がなくなるが、仕事は続けていたため食事をなんとか詰め込んで出勤し嘔吐。昼食も吐きそうになりながら詰め込んで、嘔吐。といったことを繰り返しており、数年前に心身共に壊れた。

それから胃カメラもして胃に異常がなく、「食べられるはずだから頑張ってね」と言われた。
うつ病や抗がん剤治療、放射線治療、妊孕性保存手術など色んなことが重なり、食事はまともに摂れなくなりキッチンに立つと吐き気や気分が悪くなる。今では夫が料理をしてくれている。

癌の治療も落ち着き、うつ病も調子が良くなってきたが、未だにいわゆるちゃんとした食事を摂ることが出来ない。
前置きが長くなったが、以前の妊孕性保存移植手術の際に入院した時に初めて栄養士さんが話に来てくれた。

「うつ病も良くなったのに食事の準備だけがどうしても出来ない」「なぜ食べれないのかと聞かれても自分なりには食べている」「どうしたら食べれるようになるのか」ずっと不安に思っていたことを聞いてみた。
すると栄養士さんは「食べれないのなら無理して食べなくていい」と言ってくれた。初めてだった。みんないつもご飯を食べているか心配してくれる。わたしにはそれがプレッシャーであることを話した。わたし的には食べているのに、「それは食事に入らない」と周りから言われる。話しながらいつの間にか号泣していた。

「牛乳は飲めるか」と聞かれて、「飲めます」と答えると朝食はそれだけで十分だと言ってくれた。牛乳は栄養があるからそれで十分だと。栄養士さんは以下のようなことを言ってくれた。
・色んな理由で食べれない人がいる。だから栄養素が詰まっているゼリー飲料を飲むだけでいい。
・チーズやミニトマト、ヨーグルトを小腹が空いて、食べれそうだったら食べたらいい。
・夜は旦那さんが作ったご飯を食べているのだから、食べていないことはない。
とわたしの食生活を始めて肯定してくれたのだ。もう号泣だった。

色んな理由で食べれない人がいるからゼリー飲料などがあるから、頼ったらいいと言ってくれた。そして食べれそうな時に夕飯の残りを温めたりしたらいいと。

初めてだった。今まで体重が軽いから食事について心配されて、食べれないと言っても入院食は食べているから栄養指導などはなくて。出されたものは食べれるけど自分で用意することができない。心療内科は薬で気持ちを明るくすることはしてくれても、結局は「食事は摂るようにしてね」と言われるだけ。自分の努力ではもうどうにもならないと思っていた。

栄養士さんとお話が出来て、わたしの中の食事の概念を根本から変えてくれて本当に感謝している。食事に対してのプレッシャーが減少した。
また外来で通院に来た時にいつでも話に来ていいと言ってくれた。それもすごく有難かった。初めて食事のことで相談できる場所が出来た。

おわり。

最後までお読みいただき、ありがとうございます! あなたにとっての”心の住処”となれるよう、穏やかに頑張っていきたいと思っています。良いな〜と思って頂けましたらサポート是非よろしくお願いいたします。素敵な1日を🌿