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介護の現実をリアルに可愛らしく描いている「認知症あるある」

こんにちは。

yomiDr.で連載されている岡崎杏里さんの[認知症あるある]というコーナーが大好きです。ご自身が23歳の時にお父様が認知症になられ、現在は育児と介護のダブルケアをされているのですが、その日常を描いた文章が、とても人気です。本当に、「あるある」とうなづいてしまう内容で、私は、病院で患者様を看ているだけなのですが、元気をいただいて、思わず笑顔になってしまうのです。きっと、同じようにご両親の介護をなさっている方々に、ちょっとした笑顔を届けている連載なのだろうな。と思います。

岡崎杏里さんの文章を、日野あかねさんという漫画家さんが、1枚の挿絵にされているのですが、この漫画が、また絶妙なのです。介護をされているご家族からしたら、ともすれば悲観的にも感じてしまうかもしれない場面を、可愛らしく、でも、うわーここまで絶妙なポイントをついて!!という漫画なのです。日野あかねさんは、看護師免許をお持ちで、医療機関や介護施設での経験もあるのだそうです。どうりで♡

以下に、yomiDr.の記事より、日野あかねさんの漫画を引用させていただきました。

上記yomiDr.の記事は、岡崎杏里さんが、お父様のショートステイ先からの連絡により、足の裏のできものを見てもらうために受診した医療機関に付き添った時の一コマです。病院の待合室で、「施設で俺だけ朝ごはんを食べさせてくれなかった!」とお父様が認知症あるあるな発言をしていたと思ったら、急に冷静になって。「ショートステイじゃなくて、本当は、カラオケやゲーム大会など毎日違うことをやってくれる、デイサービスに行きたいんだ。」という本音を漏らした。というのです。お母様の介護量を減らすために、介護施設に短期間宿泊できる、ショートステイという短期入所サービスを介護保険で導入していたけれども、当事者のお父様は本当はデイサービスという、日帰りの通所介護サービスを受けたかった。という本音を漏らした。という記事です。ショートステイとデイサービスを同時期に受けることはできません。

認知症あるあるなのですが、介護保険制度や、医療のあり方についても考えさせられる連載です。


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