プチうつ経験で学んだ 「副腎疲労」と「体に悪い食品」
今でこそ何の不自由もない健康体だが、睡眠障害や慢性疲労、そして軽度のうつ症状に悩まされていた時期があった。今から10年ぐらい前の話である。
当時、中間管理職として品質問題の対応にあたり、原因調査・対策推進や、顧客との折衝に終始していた。私が所属する事業部は当時かなり顧客に迷惑をかけており、部内の雰囲気もピリピリしていた。
突発の海外出張で、何週間も休み無しで働いたこともあった。そのときは夢中で仕事をこなしていたが、疲れは後になってボディーブローのように効いてくる。若い頃ならともかく、50歳を過ぎると回復にも時間がかかる。
上司との人間関係もあまりうまくいってなかった。そういうストレスや諸々の無理がたたったのか、最初に表れたのが睡眠障害。夜中に目が覚めてそのあと眠れなくなり、翌日の昼間は眠くて仕方ない状態が継続。心療内科で薬をもらって眠りは多少改善したが、慢性的な疲労感は取れず、気力も衰え仕事に支障が出るようになった。
副腎疲労について
何ヶ月も通院して思ったのは、医者が出す向精神薬(精神安定剤、抗うつ剤)はあくまで対症療法であり、不調の根本原因を正さないことには治らないということだ。
どうすれば体質改善ができるか、自分なりに考え、いろいろな本を読み漁り、勉強した(まだ本を読むだけの気力は残っていた)。たどりついたのが、「副腎疲労」という考えだ。
この本に書いてある症状が、そのまんま自分に当てはまっていて、もしかしたらこれかもしれないと思うようになった。今から思えば、食事とか運動などの基本的なことに注意しましょうというのが結論なのだが、当時としては目から鱗が落ちる思いだった。
2年ぐらいどん底の状態を経た後、品質問題も多少収まってきたことや、部署の異動があったことなども幸いし、徐々にメンタルは改善してきた。夜中にPCで仕事するのを控えるようにしたのも睡眠改善に効果があったと思う。考え方が前向きになり、筋トレやサプリを始めたのもこの頃。
荒川央さんのnoteより
最近、免疫学者の荒川央さんが副腎疲労についてのnoteを配信された。
全文をコピペしたいぐらい、わかりやすくよくまとまっている。
https://note.com/hiroshi_arakawa/n/n3048130d2640
荒川さんの文章もかなり長いので、一部を抜粋して掲載する。
体験的体に悪い食品3選
副腎疲労の主原因は過剰なストレスであるが、食物の質もかなり影響していると思う。当時の食生活を振り返って、あれはよくなかったなと思えるものを挙げてみる。いずれも、体調不調の期間によく食べていて、体調が良くなってからはほとんど食べなくなった。絶対こいつらが犯人だ、とは言わないが、かなり怪しいと思っている。
(1)菓子パン
夜遅くまで残業するのが当たり前になり、空腹を紛らすために自販機で菓子パンを買って食べるのが常だった。多少空腹は紛らせることはでき、元気が出たような気分になったが、今思い返せば体に悪いことこの上ない。糖質だけでなく、小麦に含まれるグルテンや、保存料などの添加物の影響もあったかもしれない。
(2)甘い飲み物、キャンディー
頻繁に眠気が襲ってくるので、コーヒーをよく飲んだ。当時は砂糖やミルクが入ったものを自販機で買っていた。キャンディーはロッテののど飴が定番で、これも眠気覚ましに使っていた。
(1)(2)に共通するのは、一時的に疲れが取れたような気がしても、しばらくすると頭の中が痺れたような感覚になり、ボーっとしてしまう点。血糖値の上昇と、それに反応したインスリン放出による低血糖症だったんじゃないかと思う。
(3)玄米食
体に良いと思って始めた玄米食。後に調べてみると、よく噛んで食べないと消化不良の結果、小腸に炎症を起こしてしまうらしい。小腸は脳や神経の働きと密接に関係しているというのは近年ではわりと有名な話である。
インスタントラーメン、ハンバーガーなどのファーストフード、ハムなどの加工肉、マーガリンに代表されるトランス脂肪酸なども有害食品と言われるものの上位に名を連ねているが、常食はしていなかったので多分関係ないだろう。
自分で検証すること
私は色々なことを試行錯誤してきた。読んだ本のレビューでは、「こんなのエセ科学だ」とか「医学的根拠に乏しい」とかいう反論もある。
私は別にこういったレビューを書く人に反論するつもりはないが、そういう批判を真に受けて何も実践しないのはいかがなものか?と思う。人それぞれ体質が違うのだから、対処法が違って当たり前だし、ある人に効果があっても別の人にはイマイチだということもあるだろう。要は自分の体で試してみること。しばらくやって効果がなければやめればいいだけだ。
ネットの世界で知ったかぶりになって、何もやらないのは賢明ではないと思う。もちろん、カネ目当てのインチキ商法に騙されないような常識はわきまえておきたいが。
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