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トラウマが減った話

こんにちは。お久しぶりです。
全然更新できていませんでしたが、元気です。

今、大学院で心理学を学んでいます。
そこで、一つトラウマが減ったことがあったので、何かの役に立てばと思い、記録しておきたいと思います。

私のトラウマと言うのが、看護師をしていた時に起きた仕事中の出来事でした。
ここで詳細については書きませんが、看護師は人の生死に関わる仕事なので、そう言ったこともある訳です。それを強く実感した出来事でした。
そのことを、その職場を離れてから数年経つのですが、何年もその夢を見ることがありました。(PTSDで言う、侵入症状ですね)

普段、そのことについて考えることも特別なかったのですが(回避?)ストレスが多い時に、その夢を見ることがありました。
あまりに同じ夢を繰り返すので、夢の中で「あ、これは夢だな」と自分で気づくくらいです。忘れたいくらいつらいことなのに、どうしてこう同じ夢を繰り返すんだろう、このつらさは、忘れてはいけないからなのか、そう思っていました。

もう仕方ないことなのかと諦めていましたが、そんな時、大学院での学びがありました。

それは心的外傷後成長(PTG)と言う概念と、その仕組みです。

心的外傷後成長(Posttraumatic Growth:PTG)とは
心的外傷をもたらすような、非常につらく苦しい出来事をきっかけとした人間としてのこころの成長を指す。

宅香奈子(2016).PTGの可能性と課題.金子書房

つらい出来事の後、それを反芻し、再認識することを経て、PTGとなるそうです。

これを知った時、もしかして、この夢は自分が自分に見せている?自分の経験への意味付けを変えたら、トラウマではなくなるの?
そう思いました。

そこで、夢に出てくる経験の捉え方を変えることにチャレンジしてみたのです。つらい出来事には変わりありません。ただ、あの時にあの経験をしたことは、とても意味があったのだと。

それだけのことなのですが、それから夢を見なくなりました。

起きているつらいことに名前をつけて、少しだけ考え方を変えるだけで、自分のつらさが減ったことに驚きました。

自分が、自分の学びを促すために、何度も夢を見せていた。
そう思うと、人間の仕組みってすごいなとも思いました。

ただ、私の場合は、もうその職場を離れて安全な場所にいたことや、
時間も経っていたので起こった変化だったのかなと思います。
こういった作業をしても、簡単に変わらない場合もあると思いますし、もし変わらなかったとしても、自分やまわりの人を責めることがないよう願っています。

また、こうした作業は自分一人で行うより、カウンセリングなど、専門の方と一緒に行った方が良いと思います。

なので、もし悩んでいる方がいたら、ぜひ専門の方のカウンセリングをおすすめします。

今日もありがとうございました。

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