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芸術家と職人の違い(私は職人が良いという話)

7月に会社員を辞め、8月から専業ライターとなり、今ではYoutubeのシナリオライターとしての仕事が中心。

ある時は〆切ラッシュに泣き(今も)
ある時は誤字脱字に泣き(これは大体解決)
ある時は指が痙攣(やりすぎ)

それでも何とか月の収入が当初の目標金額に到達しました。

一日の大体の時間をパソコンの前で過ごし、
それ以外の時間は子供達と一緒にいるか、家事してるか。
毎日毎日飽きもせずキーボードを叩き、文章を作り出していく作業。

10月くらいに、一回嫌いになりかけました。
「この仕事が終わったらやめよう」と本気で思っていたんです。

シナリオライターとして、クライアントが提示したテーマに沿ってシナリオを書いていく。
なんかアーティスティックな雰囲気がありますが、この仕事結構奥が深いんです。

「クライアント様=Youtubeチャンネル」には、それぞれのチャンネルごとに特色があり、そこを掴んでシナリオを書かなければいけない。
そこに「私はこれが書きたいの!」はあまり必要ないと思っています。

それが「芸術家」と「職人」の違いだなということに最近気が付いたのです。

私の思う「芸術家」とは、その人の作ったものが100点満点で、何を作ってもそれが一瞬でお金になる人を指しています。
シナリオライターの世界で言えば、その人のネームバリューで全てがOKというパターン。

しかし「職人」には「相手=クライアント」がいます。
クライアントが求めるクオリティーを達成し、クライアントがOKを出した時点でお金が発生するのです。
だから、クライアントの要望があってこその作品。
そこに入れるべき自分のこだわりは「最低限の一般的クオリティーを守ること」「クライアントと報連相ができること」だと思っています。
クライアントの代わりに自分が作る。それはある意味クライアントが持っているネームバリューや実績の中で仕事をする。
だから1円も売り上げていないのにお金が入るのです。

「私のこだわりを理解して!」と言いたくなったら、自分が社長にならなければいけない。
そして収入ゼロからスタートしなければいけない。
お金を稼ぐということはとても難しいことなんだと実感している39歳(気持ちは19歳!)

10月に私が「やめたい」と思ったのは、
私の中にある「芸術家になりたい欲」が「職人としての自分」を邪魔したからなんだなと気付きました。
「私はココにこだわったのに!」と悲しくなったりするというのは、そもそも何の実績もネームバリューがない私は筋違いもいいとこなのです。

ここで、私は職人になることだけを考えて仕事をするようになりました。
そのためにタカチセ、ガンガン質問します。
クライアントごとに出されているマニュアルをガン読みします。なんならそこの特色を熟知するまでは毎回マニュアル読みます。
そして、ひたすらメモします。
句点の使い方から禁止用語、望ましいストーリー展開。
シナリオを作る時はそのメモを広げてからスタート。
うまくいった時(クライアントから”これでいいよ!”と言われた)のシナリオをメモしたものはしっかり取っておきます。

とにかくマメに動きます。
最近好きな言葉「念には念を」
最後まで確認作業を諦めない。
諦めたらそこで試合終了ですよ(私は三井ファン)

あんなに毎年「書くことねえよぉ…」と後半ほぼ白紙で終わらせていた手帳。
12月の時点でパンパンです。予定もビッシリ。日記もビッシリ。
毎日仕事の終わりに振り返りと明日の予定を確認して、机の上片付けて終わり。
翌朝は今日の予定を確認して、時間割を組んでスタート。

マジ、ここまでするかってくらい細かい。
でもそうしないとミスが出る。

職人は信頼されなければいけない。
信頼は積み重ねである。

あと、3日遅くまで仕事したら2日は早く寝る。
1週間寝不足続けると仕事にならない。
って言いながらこの話を書いてる時間夜中2時。
さっさと寝ろって話でしょ。

でも、今年の自分の集大成として、この話だけは書いておきたいと思いました。
私は来年も職人で行きたいと思います。

今朝で今年分の納品は完了。
年明けは2日から稼働予定です。
その間も原稿の下書きしたりあくせく動くけど。

来年はnoteを更新できる時間の余裕が欲しい。
時間は自分で作るものだぞタカチセ。

皆様、今年も本当にありがとうございました。
よいお年をお迎えください。

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