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北の伏魔殿 ケースII-番外編⑤

○ケースⅠの場合 ~ 他人に責任転嫁し、それを信用した人事課経験者が人事で報復して背任

 知り合いだった部の人事担当課長補佐の人事異動により、団体に出向し、海外事務所の支援業務を担当することとなった。そこで受けたパワハラについては、ケースⅠで記載した。
 もう一度、簡単に説明すると、前年まで海外事務所に勤務していたB主査が年度区分を知らずに、前年度予算で翌年度分の支出を行い、その決算数字をもとに私が依頼された予算見込額を積算した。結果、厳しい通しになったが、私が言ってはいけないと諭したにもかかわらず、B主査が海外事務所に節約するよう言い、反発を受けて、私に責任転嫁した。
 それを信用した、本庁職員、特にM係長は、私を海外出張に行かせないように工作するとともに、不要な予算要求をし私だけ県に戻らないようにし、県に数百万円の損害を与える背任行為を行った。M係長は、学閥系地元私大出身者で人事課にも在籍したことがあるが、そのどちらもこのようなことをする人間が多かった。

○適材適所が本人のためにも、組織のためにも好循環となる人事


 1年で、県に戻った私の次の職場は、私の適性を知悉している人事担当課長補佐が考慮してくれて、まさに私にぴったりの職場だった。
 そこは、新設ポストで、これから県が振興方策を進めていく対象だった。     
 このため、私は、体系的に施策を立案し、新規事業を予算要求し、成果もあげることができ、今までの経験した業務の中で最も面白く、充実した日々をすごすことができた。

○パワハラ管理職は、人事でも嘘をつく


 その次の部署の課長は、パワハラで有名な職員で2人の部下を自死に追い込み、二桁に上る職員をメンタル不調に陥らせた。私が業務の指示を「課長の言うとおりにします」と言うと「死ねと言ったら死ぬのか」と言われた。  
 「死ね」と言うことが職務命令とでも言うのだろうか?
 確か、厚生労働省のパワハラ相談員も同じ事を言って、懲戒処分されているが、我が県の場合は、そういう人間を幹部職員に登用している。(もっとも、人事担当課では、問題視して閑職につかせたものの、本人は議員を使ってでもなんとかすると公言していたので、事実そうしたのだろう。)
 私が、彼のパワハラにもめげなかったので、2年ほどで、出先機関への異動内示を受けた。私は、異動を希望していないと断ろうとすると「出先機関は、独立行政法人化の事務があり、それをKくんに担当してもらいたい」と言うので、新規事業を担当するのであれば、ということで了承した。
 しかし、それは全くの嘘で、私の業務にそれは含まれておらず、業務内容も考えることのない単純作業に近いものだった。ここの組織は人事評価を改ざんするし、人事で平気で嘘はつく、報復で利用するといったことが横行しているので、真面目に仕事したいと思っている人は、どこの自治体か想像がついたら、志望する前にもう一度考え直した方がいいと思う。
 

○人事での妨害を目論む人事担当幹部


 さらに、この人事を担当したのが出先の総務課長から戻ってきていたN総務課長改め、部の人事担当となったN課長補佐だった。そして、彼自身も私の異動と同時にその出先機関の総務部長として、異動となった。
 私は、国の幹部職員養成研修を受講しており、昇格年齢に達していたが、N総務部長は、私を昇格名簿に登載しないことで、昇格させないことを目論みそのポストを希望した。それは、さらに次の異動でも続いており、決して私の勘違いではない。同じ職場での勤務が4回にもなることは、うちの県では聞いたことがなく、彼の言動、彼が担当した私の人事を見れば、それは間違いの無いことだった。なお、彼は、そのために日頃から私のネガティブキャンペーンを行っていたが、私の知己の人事担当課長補佐が私の適性を見て人事を行っているのとは、全く正反対だった。

画像:株式会社東洋電制製作所

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