モカ☆まった〜り

小説を書くのは初めての素人です。よろしければ意見をお聞かせください。主な小説は異世界フ…

モカ☆まった〜り

小説を書くのは初めての素人です。よろしければ意見をお聞かせください。主な小説は異世界ファンタジーが多いです。よろしくお願いします。

マガジン

  • Venus And The SAKURA

    王国歴850年人間族による魔族への蹂躙が行われていた。 なにも悪くない魔族と戦うのはおかしいと勇者は人間族に立ち向かうが裏切者と言われ殺されてしまう。 それから300年後、日本・東京で30歳にして本社営業部長にまで上り詰めた主人公、三ツ谷桜花は充実している生活を送っていた。 異世界転移を懇願されるが、嫌がる桜花。説得に負け異世界へと旅立つのだが、その世界は「名無し」がほとんどだった! 便利だからと名づけをすると男性は忠誠を女性は嫁になる異常な世界に翻弄される桜花。 しかし「名無し現象」には原因があり・・・。 沢山の嫁に囲まれながら異世界を旅するチョットエッチな勇者ストーリー

  • 本好きゆめの冒険譚

    高齢の2人に念願の赤ん坊の誕生。溺愛される娘は少し特殊な能力を持っていて・・・古い絵本の桃太郎から始まる神々との冒険が・・あるの?ちょっと変な冒険ファンタジー。

  • 小説 ちひろさん

    人には自分でも解らない「悩み」がある。 いつもあっけらかんとした「ちひろ」は、時に優しく、時に強く。 人に寄り添い「自分らしく生きるとは?」を考えさせる人間ストーリー。 原作漫画 安田弘之氏「ちひろ」「ちひろさん」

  • 小説 美味しい珈琲はいかが?

    高校一年生になった「珈琲嫌い」の香はバイトの面接で、最高に不味い珈琲に出くわす。泣きながら口直しに寄ったスウィーツ店の店長に事情を説明すると「美味しい珈琲を飲ませてあげる」と、うっそうと緑が生い茂る小さな喫茶店に入るのだが・・・喫茶店のマスター・常連さんと香の珈琲の物語。

  • 一話読み切り短編小説集

    時間がない時でも、サクッと読める一話完結の小説です。

最近の記事

小説 お稲荷さん

 関西にあるとある神社。  その神社の祠に向かうには1000以上もある鳥居を設置した山道を登るしかない。  時間にして約2時間。鳥居の山道を登る。  元々、鳥居は一つだけだったらしいのだが、昔話にはその鳥居をくぐると神隠しに会うのだとか。  神隠しに会った人は必ず帰ってくるのだけれど、その度にお稲荷様に助けてもらったと言う。  その度に、鳥居の数が増えて行ったのだとか。  現代科学が発展した世界にある日本で神隠しはおとぎ話で、実際は他国による拉致や誘拐が原因だと言わ

    • 陰キャ。で何が悪い!

      「12時の終電までには帰してくれる?」  大学のマドンナの早紀先輩との初めての食事に行った時に言われた言葉だ。  僕の名前は早乙女翔太。就活を始めたばかりの大学3年生。  今の大学は都内から遠く離れた九州の大学。  地方の大学と言ってもかなりのレベルの大学だ。  本来ならば、都内の大学も合格確実と言われていた成績だったが自分を知らない土地の大学に行きたかったので地方の大学に進学をすることにした。  僕はいわゆる『陰キャ』なのだ。  高校生の時はいじめられている訳でもな

      • ジャムの蓋

        朝。 「英子ごはんよ~早くしなさい!」 いつも通りの母親のせかした声に私は少しいらだちを感じながら階段を下りる。 いつも通りに食パンにジャムを塗ろうと瓶を持ち、開けるのだが・・。 「あれ?開かない。」 手に力を入れてみる。 やっぱり開かない。 力一杯をジャム瓶に注いでみるも、蓋はビクともしない。 「お母さん、ジャムの蓋が開かない。」 「お母さんに貸してみなさい。」 お母さんもジャムの蓋をひねってみるも一向に開く気配すらない。 「どれ、お父さんに貸してみなさい。」

        • 美味しい珈琲はいかが?3 乾杯

           今日は水曜日。『喫茶小さな窓』の定休日。  田口君とデートの約束の日。  デートといっても学校帰りだから、本格的な朝からじゃないから気合を入れたおしゃれが出来ない。  とりあえず、友達が気合を入れてメイクしてくれたけど。  本来、香は化粧っけがない。化粧をしなくてもきめの細かい肌にぱっちりとしたくりくりの瞳なのだから、眉を整え、リップを塗るぐらい。 「キャァー香、可愛い!」  そう言ってもらえると、悪い気はしない。これからはおしゃれにも気を遣おう。  学校を出

        小説 お稲荷さん

        マガジン

        • Venus And The SAKURA
          0本
        • 本好きゆめの冒険譚
          91本
        • 小説 ちひろさん
          11本
        • 小説 美味しい珈琲はいかが?
          10本
        • 一話読み切り短編小説集
          10本
        • 小説 とあるホテルの日常
          20本

        記事

          美味しい珈琲はいかが?3 四杯目

          「田口君・・・。」  突然の田口の訪問に香は驚きを隠せないし、何で?との不思議さに頭が回らない。 「香ちゃん、話しがあるんだけど。」  香は戸惑いを隠せない。何かを悟ったマスターは気を聞かせてくれて 「香さん、少しぐらいなら席を外しても構いませんよ。 「え?ああ、すみません・・・。」  田口の後ろに付いていくように扉の外に出るのだった。  カランカランと扉の音がいつもと違う感じがした。  扉が閉まると、大騒ぎなのが常連さんをはじめとする、所謂「居残り組。」 「お

          美味しい珈琲はいかが?3 四杯目

          美味しい珈琲はいかが?3 三杯目

          カランカラン。 『喫茶小さな窓』の扉が開く音がした。 「よ!香ちゃん、恋したんだって?」 開口一番こう言ってくるとは・・・。人の口に戸は出来ないとはこういう事なのか。 「誰から・・・。マダムですね?」 「そうそう。マダムが嬉しそうに話してたよ。孫が恋したってよ!」 「私は『孫』なんですか?」 「俺達からすれば『孫』だよ。よかったな。こんなおじいちゃん、おばあちゃんが出来て。」 常連さんはカカカと笑う。 「まぁ、相手は彼女は作らないで有名な人ですから、これ以上の発展

          美味しい珈琲はいかが?3 三杯目

          美味しい珈琲はいかが?3 二杯目

           学校にて。  今日は日直の日。はっきり言って面倒くさい。  だってさ、朝一番に教室に来て先生に今日の日直ですと挨拶をした後、授業の用意や昨日の掃除の不備などを直さないといけない。バイト先なら喜んでくれる人がいるから進んでやるけど、学校では張り合いがない。  つまらない古文の授業も終わり、ようやくお昼休み。  皆でテーブルを囲み、弁当を囲むと先生から午後から使うプリントや資料を取りに来て欲しいとの事だった。  私はめい一杯のため息をつき、弁当を食べ終わった後に職員室へ。

          美味しい珈琲はいかが?3 二杯目

          美味しい珈琲はいかが?3 一杯目

          「喫茶小さな窓」。  名前に反比例して大きな窓の外は森のような木々に囲まれ、ここは都会の真ん中なのに、とても静かで、まるで異世界にでもいるようなお店。  店長のマスター。50代後半の白髪交じりの男性は背筋が伸び、ベストにネクタイと言ったいで立ちがとても似合う紳士的な人で、とにかくこの人の淹れる珈琲が美味しい。  何と言っても珈琲嫌いの私が美味しいと飲める珈琲を入れてくれるんだもの、他の人からすれば絶品なんだろう。  私はこのお店でバイトをしている香といいます。  ここの

          美味しい珈琲はいかが?3 一杯目

          美味しい珈琲はいかが?2 乾杯

           最近、常連さんが来ない日が多くなった・・・。  奥さんの看病で忙しいんだろうな。常連さん本人が倒れなきゃいいんだけど。  私はいま、病院に来ている・・・。 ー***- 「マスター、お願いがあります!」と保温も出来るボトルを出して。 「常連さんの珈琲を淹れてください!」お願いをする。  本来、この店はデリバリーやテイクアウトはしていない。その理由は「出来立ての珈琲を楽しんで貰いたい」とのマスターの思いから来ている。  それでも、このところ顔を出していない常連さんの

          美味しい珈琲はいかが?2 乾杯

          美味しい珈琲はいかが?2 4杯目

           さて、最近になって新しい常連さんが来るようになった。  年齢は30代位だろうか、いつもカウンターの端で本を読んでいる。  名前をつけるなら・・・「坊っちゃん」。  そういう名前が付いたのには理由があって・・・。  ある日の夕方に「坊っちゃん」が初めてやって来た。 「いらっしゃいませ。」とおしぼりとお水をだす。 「当店は、ブレンド珈琲しかございません。が、お客様のご要望に応えて淹れさせて頂きますので、リクエストがあればお気軽に言ってください。」 「じゃぁ、まずはスタ

          美味しい珈琲はいかが?2 4杯目

          美味しい珈琲はいかが?2 3杯目

          「カランカラン」扉に取り付けた鐘がなる。 「いらっしゃいませ・・・あ!久しぶりです!」  今日来てくれたお客さんは、半年前にこのお店でのプロポーズが成功、お店の裏にある教会で結婚式を挙げた2人が来てくれた。 「主人が、ここの珈琲が飲みたいって何度も言う物ですから、来ちゃいました!」 「だってさ、僕たちが結婚して半年記念日なんだよ!ゆかりのあるこのお店に来たいじゃないか。」  いい旦那さまは、こういう所は抜け目ない。きっと幸せな新婚生活を送ってるんだろうなと改めて感じ取る

          美味しい珈琲はいかが?2 3杯目

          美味しい珈琲はいかが?2 2杯目

          「おはようございます。今日もよろしくお願いします。」 「香さん、おはようございます。」  一通りの掃除や準備が終わった後にマスターが私にしてくれること・・・。それは「珈琲を淹れてくれること」。 「今日はいい豆が手に入ったので、飲んでみて下さい。」とサラッとマスターが珈琲を差し出しながら言った。 「前みたいに1杯、6000円の珈琲とかじゃないですよね・・・?」  以前に、同じシチュエーションで「ブルーマウンテンNo.1」を出してきた事があったので、恐る恐る聞いてみる。

          美味しい珈琲はいかが?2 2杯目

          美味しい珈琲はいかが?2 1杯目

          『喫茶小さな窓』でバイトを初めて、一年が経った。  私の名前は「香」。珈琲嫌いの高校2年生。  珈琲嫌いなのに、喫茶店でバイトしているのには訳があって、元々は違う喫茶店でのバイトが決まっていたのですけど、面接のときに出してくれた珈琲が、焦げ臭い・苦い!要は「まずかった」のである。  口直しにとよく行く甘味処でケーキを貪るように食べていたら、パティシエをしている店長に「本当の珈琲を飲んだことがないんじゃない?」と連れられたのがこの店。  珈琲嫌いの私でも美味しいと感じてし

          美味しい珈琲はいかが?2 1杯目

          交差点。

           ピッ・ピッ・ピッ・・・  今日もリズムが変わらない心電図の音が病室に響く。  ここは交差点を見渡せる位置にある病院の一室・・・。 「じゃあ、また明日!」彼が私の手を放す。  ここはいつも私たちの通学路にある交差点。  この交差点は、私が住んでいる田舎の中では「都会」にある。  朝早くからは通勤のサラリーマンを見送り、昼間は買い物をするお母さん達を見守り、夕方から夜遅くまで帰ってくる人たちを出迎えている所。  当然、私達学生もこの交差点を通る。  毎朝、「おはよー!」「

          本好きゆめの冒険譚 パラレルワールドエピローグ

           私がこの街に引っ越してきて何年経ったのでしょう?  私は20才になっている。  現在は国立の医大生になった。  将来は病院を作りたいからである。  その理由は過去の記憶にあった。  パパの死因。「癌」。  それに立ち向かう為に私は医療と癒しの能力を持っている。  え?パパは生きてるじゃない?うん、確かに〈今は〉生きている。  私が言っているのは、過去のパパの話。現在は元気であるし、私はパパとママが20代の時の子供だ。  明らかに「流転前の世界」とは違う世界になったとい

          本好きゆめの冒険譚 パラレルワールドエピローグ

          本好きゆめの冒険譚 別頁 御伽噺「旅人」を創る

           私は「旅人」。名前はない。  何もない荒野の道を私はひたすら歩き続ける。  毎日の事なんだけど、ものすごく冷たい風が吹いたと思うと凍える位に寒かったり、太陽が大きくなったかと思えば、汗が吹き出す事を繰り返している。  ある時、遠くに初めて「人」を見た。2人・・・。私がたどり着く頃には消えてしまっていた。  2人が居た所に到着すると、「虫食い状態」のサボテンが1本だけ生えていた。  この世界に「夜」と言う概念はない。だから私はひたすら歩き続ける。  今日も、冷たい風に

          本好きゆめの冒険譚 別頁 御伽噺「旅人」を創る