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読書日記・春休み①

3月27日(月)

息子と庭の草むしり。息子は絶対に嫌がるだろうなと思っていたけど、案の定、めちゃくちゃ文句を言いながら草をむしっていて、しかも根っこから抜くのではなく、緑の部分だけ抜いて終わろうとするもんだから、それではダメだと何度も言い聞かせながら草をむしるので、私がとても疲れた。子育てをしていると、自分一人でやったほうが早く終わるものがたくさんあって、でも自分一人でやってしまってはダメな場面が多いもんだから、人間力を試されている感がとても強い。

読んでいたのは『あなたの教室』

女性というだけで、生きることが戦いになってしまう国があるという事実に心がやられる。インドの詳しい事情は私にはわからないけれど、この本がフィクションだとしても、性差別は決してフィクションでは無く存在していて、そして日本でもこうした差別はきっとあったはずで、いや今でもあるのだろうかと考えたりして心がシクシクと痛む。目を背けることは簡単だけど、それでいいのかと自問自答した読書だった。

3月28日(火)

昨日できなかった場所の草むしり。素手だけでは根っこから抜くことができない雑草がいっぱいだったので、今日はスコップを持ち出す。このスコップが息子にはとてもよかったらしく、今日は自分からはりきって草を取ってくれた。スコップの存在をもう少し早く思い出せばよかった。スコップで順調に草を取る息子が「ママ!!ムカデが出た!!」というので急いで退治。虫が大の苦手な私は、虫を見つけるたびにギャーギャーさわいで親に退治してもらっていたけれど、いつの間にか退治する側になっていて、これもまた成長なのだろうか、なんてことを考えていた。

読んでいたのは『ルイーザ・メイ・オールコットの日記』

『若草物語』の原稿料がけた違いに高くなり、家族を養い生活がラクになったかと思いきや、親姉妹の看病をくり返すオルコットの姿があって、この人は本当にすごい人だな、と言葉にならない思いがあふれる。自分の人生だけでアップアップしている私にとって、誰かの面倒を見続ける人生が想像できない。

3月29日(水)

息子と図書館へでかける。息子が手に取ったのは戦争の体験記で、そういうのが気になるのはいいんだけど、本を読んでるうちに息子は怖くなったようで、一日中テンション低くすごしていた。息子には悪いけれど、その怖いという気持ちを失わないようにして欲しいと願う。怖さを忘れてしまえば、加害者になる可能性だってあるわけだし。それは勘弁願いたい。

読んでいたのは『毎日の食事に殺される食源病』

こういう本を読むと、世の中に出回っている食べものはすべて毒が入っていると思ってしまう。なので、ネタ程度に読むのが一番だと思っている。この本の著者である内海さんは、本に書いてある食事内容を6割ぐらい守っているとのこと。全部守ろうとするのではなく、できる範囲で守るという感覚は良かった。

3月30日(木)

今日は一日、息子の言い分を否定することなく聞いてみることにした。すると息子が「今日は僕の言うことを何でも聞いてくれるんだね」と笑顔で言うもんだから、いつも聞いてあげられなくてごめんね、と伝える。ただ息子の話を聞くだけで、お互いにこんなに幸せになれるんだってわかっていても、「ちょっと待って」とか「○○しないで」などの声をかけてしまう自分。反省して次にいかしたいよね、と気持ちだけは新たにする。

読んでいたのは『じたばたするもの』

うまれて初めてのサイン本!!

うまれて初めてサイン本というものを手にした。とてつもない感動でおぉー!!と叫んでしまった。本の内容もとてもよくて、大阿久さんが読んだ本を紹介してくれるのだけど、その紹介された本を大阿久さんの文章で読みたいなと心から思った。紹介されている本たちを面白そうだと思っても、実際にその本を手に取ると何かが違うと思うことも多い。いままでその原因が何なのかわからなかったんだけど、どうやら私にとっては紹介している人の文章のほうが面白いからなんじゃないかと、大阿久さんの文章を読みながら気づいた。この気づきは大きい。

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