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人間関係とお金と『彼は彼女の顔が見えない』

Twitterで見かけた「ガソリン問題」のマンガを読んできた。

コチラ👇🏻

友人知人の車に乗せてもらったら、お礼をするのが常識みたいな話だったのだけど、こういう常識と呼ばれるものは、いつどこで生まれているのだろうか?

そしてこのマンガに出てくる、「友達にガソリン代を払うことは本当に必要か?」
と思っている女性の価値観は、本当におかしいのか?
それとも一理あるのか?

そんなことを考えながらも、しかし今後は車に乗せてもらったらお礼をしよう!と決意した。

決意したのは良いけれど、考えてみれば私はいつも車を出す側の人間なので、そこまで気を遣わずに生きられるかな?と思ったりもした。

何にしても、人との間にお金がからむと本当に面倒くさい。

そんな最近の読書は『彼は彼女の顔が見えない』

読了した感想は、

やられた…

だった。


夫と妻、二人の視点が交互に入れ替わりながら物語が進んでいく。二人とも秘密を抱えているようなのだけど、それが何なのかさっぱりわからないまま、物語はどんどん進み…

もしかしたらコレはアレなのでは??
と気づかされる部分もあるのだけど、しかし物語の大筋が今ひとつつかめない。何だろうな、この不穏な空気…

そう思っていたら…
やられた…
あっさりと騙されていた…

あんまりにもキレイに騙されていたので、悔しくもなんともなくて、むしろ清々しさすら感じてしまった。

とても面白かった。あっさり騙されるには疑わない心が大事。疑わない心を持ち合わせながらミステリーを読むのは、とても難しいことだけど(たいていは犯人が誰なのかとか、事件の真相を先読みしたくなっちゃう)。

この作品をきっかけに、アリス・フィーニーさんの作品をもっと読みたくなった。

作品を全部読みたい!!と思える作家さんに出会えるのは、とても嬉しくて興奮する。

今年も楽しい読書時間が過ごせそうで嬉しい。

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