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攻殻機動隊2(著:士郎正宗)【解読不能のマンガ感想を発見しました。構造解析しましょう!こ、こーぞーかいせき!】

攻殻機動隊シリーズは言わずと知れた、サイバーパンク未来警察アニメシリーズですが、その原作となったマンガ版には、アニメ版には決して出てこないストーリーがあります。

それは主人公、草薙素子が、
人形使いと一体化して公安9課を去った後の物語。
あ。そんなのがあるんですね?
しかも、面白い。
こっち、アニメ化されないのかなあ?

素子さん、インドネシアみたいなところで社長業みたいなことやり始めましたね。もちろん義体はまったく違う。
一転して黒い肌。
まあ外見からはこの人が元刑事とか元軍人とか想像がつかないです。
義体ってのは外面を変えるので、いわゆる多様性に配慮とか意味を持たないですね。

映画版でも白人女優がキャスティングされて炎上してたけど、あれサイボーグなので、ガワでしかないですからね。人種差別からはもっとも縁遠い設定のマンガ。だって中身が変わるんだぜ。どう差別しろってんだよ。外見じゃわかんねーよ。

でもまあ、バトーのおっさんたちの代わりに、
自分で作った豆っこいAIたちを使って、何かを調査しているようです。
このAIたち、素子さんを構造解析したいみたいです(性欲?)

世界で起きる一見すると関連性のまったくない事件同士が、
実はひとつの糸でつながっており、その背後には・・・
という攻殻機動隊独特のスピード感あふれる真実への急速接近は健在!

IT技術を用いて、謎に迫るこの圧倒的なスピード感!
これが攻殻機動隊シリーズの醍醐味ですね。
通常捜査の1億倍の速度で謎を解いていく。

しかし謎もただの謎ではない。
世界を裏で支配するレベルの謎だ。
それをサイバーパンクでねじ伏せるプロフェッショナリズム!

これだよこれ。
俺たちが求めていた効力感はこれなんだ。
効力感こそが人類至高の快感なんだぜ。

クライマックスには、
カラーページも登場し、臨場感は充分すぎる。
攻殻機動隊ファンがこれを読まないのは人生を損している。
そう独断と偏見で決めつけちゃう一冊でした。

ただし、攻殻機動隊3はなかったですね。
もうこの先は個としての区別が無意味な時代に突入しちゃうから。
もう設定からぜんぶ入れ替わりそうだけど。
え、この主人公、かつて素子さんだったの?みたいな。

追記:::::
ITは霊的なものと相性がいいとのことですが、
拡張現実みたいなものは、まるっきり霊能と同じ仕組みです。
霊能も脳という情報媒体の中で、現実に拡張現実が付加されて表示されるわけで、霊現象というのはつまりそういう仕組みなんだと思います。

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