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さよならアリアドネ(著:宮地昌幸)【さよなら。読書紹介。さよなら今日から。そしてまた明日こんにちは♪】

有名アニメーターの人が小説も書いてみた作品。
とりま、ミステリではないですね。

ノリとテンポで突っ走るタイプの小説です。
謎解き要素とか、ほぼないです。
しかしさすが有名アニメーター。
テンポは最後まで乱れませんでした。

大体のあらすじはっと。

とある男性主人公は、
妻に愛想をつかされて出ていかれてしまいます。
ま、いっか、くらいに考えていたら、
未来からタイムトラベラーの女(おばさん)がやってきて。
(未来の興信所職員だそうな)

「未来のあなたから依頼されました。
今すぐ奥さんを追いかけましょう。
さもないと悲惨な末路が待っています」

未来の自分が言ってるのだから、さもありなん。
といって、ええと72回、繰り返す。

厳密に言うと、10回ひとまとめくらいに省略していますが。

そのあとはタイムトラベラーおばさんの過去も改変。

間口の狭い話をどこまでも深く掘り下げますな。
これがアニメの作り方につながるのかもしれぬ。
深いな。
まあ、致し方ござらぬ。
話を引き延ばす時って、勝手な部分を増やせないからな。

タイムトラベル小説としては、面白さはそれほどでもなかったような。
(自分の感想ですが)
でも、記憶に残っているので、印象の強さはソコソコある作品。
特に、72回タイムトラベルとあまり関係のない、
後半部分の話をよく記憶していました。

タイムトラベルあるあるネタも、けっこう挟んできますね。

想像力を強くするためには、
こういうトレーニングが必要なのかもしれない。

よくこんなにひとつのネタだけで、一冊分の話に膨らませられるな。
素直にすごい。そこは学びたい。
逆に言うと、ひとつのネタを掘り下げているだけ。
いいじゃないか。ジャマイカじゃないか。
やるか。72回のくりかえし。
むりだあ。

「亡念のザムド」の監督だった方ですね。

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