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バッカーノ!(原作:成田良悟)【すっげー!俺たちアニメ感想してるぜー!「うん、そうだねー!これは全世界最強史上初だよー!」きっとそうだぜー!「きっとそうだよー!」】

ライトノベル原作。アニメ化作品。
私はアニメで観ました。1クール13話。見やすい。
さくっと観れるので時間がない人たちもオススメ。
良いですね。

この人の原作だと「デュラララ!!」が代表作なんですが、
私は1期しか観てないので、ちょっと紹介をためらいました。
(気がつかないうちに全話アニメ化されてた)

なのでより短いバッカーノ!を紹介です。
アニメ版を観たのでその前提で話します。

さて。
群像劇なんです。
(バッカーノもデュラララも群像劇)
群像劇というのは、
主人公が複数いるんです。
ストーリーもそれぞれの主人公中心の話が、
複数並行で同時に進められていきます。

当然ながら、それぞれの主人公は、自分の物語しか基本は把握していませんが。読者(視聴者)には全体像が視えてると。

これは例えば、
歴史小説とかで、ひとつの歴史イベントについて書くときなんかによく使われる手法ですね。
それに関わったそれぞれの主人公の視点、すべてまとめると大きな絵になる。

ただこの人がすごいのは、
この群像劇を全部まとめると、
巨大なミステリの構造をしているってことです。
だから視聴者(読者)目線だと、謎が解けるんですよね。
ジグソーパズルのピースみたいに。

当然のこと、伏線、貼りまくりです。
え、あの話がここにつながるの? とか。

なかなか出来そうでできない。
ちょむずですよ。

実際にこういうのやろうとすると、
あれが出てるとこちらが立たないみたいなことが起こりまくって、
構想するだけで何年もかかります(私だと10年くらい)

構想10年って、ノーベル賞候補者とかならギリ許されるけど、
そこら辺の物書きには断固許されないレベル。
これ自慢ではない。恥さらし。

パズルのピース、魔法みたいに収まりません。
正直うらやましいです。
このハイレベルで作品を描ける人を他に知りません。
後にも先にもこの人より筋立てがうまい人を見たことがありません。

***
すこし筋を紹介します。
1930年ころ。禁酒法の時代。
不老不死になれるというお酒があります。
その酒を巡って、複数の勢力が激突。
本筋とは全然関係ないギャング同士の抗争の話まで飛び火。

そんな感じで着地点が見えないストーリーラインです。

ただ元がラノベなので、オープンエンドみたいに、
そんなに考えさせる終わり方ではないです。
普通にハッピーエンド。
満足できる。
うん、これでいい。

謎解きの満足感とハッピーエンドを両立させる。
良質のミステリでした。
いや、ミステリだったのか。

(ところでタイトル写真はウラジオストックだったりします)

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