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バイオメガ(著:二瓶勉)【人類の99.999999999%がやられた!「まだだっ。このマンガ紹介を読めっ」】

二瓶先生の初期の作品。
ここで名前が知られるようになった。
(違ってたらすまんぺそ)

バイオハザードってあったでしょ。
ゲームからはじまり、ハリウッド映画化して全世界を席巻した。
あれを超大規模SF舞台にしてバージョンアップさせた感じ。

バイオパンクってやつです。
(私が勝手に作った言葉ぺそ)
スチームパンクや、サイバーパンクと同じ類型で、
特定の技術が暴走してそれに染まった世界観が設定される。

バイオパンクは世界のすべてが生物工学で描かれます。
家畜人ヤプー。
風の谷のナウシカ。
ポケモン(?)
たーのしー。
そして二瓶先生の全作品群。

そして今作はひたすら、
メガバイオハザードが描写され続けるという、
カオスな世界観となっています。

たぶん打ち切りを予感して、すぐに終了できるように作ってあるのだと思う。
というか、ここまで風呂敷を逆に畳まないスタイルは珍しい。
後先考えてない。
とにかくスケールをデカくしていく。
伏線なんか回収できなくていい。
とにかく話をふくらませていくんだ!

映画冒頭の期待値に満ちたよくわからない部分が、
延々と続いていく。
この手があったか!!

確かに、こういうスタイルの作品は過去にも存在した。
ゾンビものとか、エヴァンゲリオンとか、AKIRAとか、
とにかく物語の回収よりも、
スケールを大きくすることに重点を置いている。

↓ これはAKIRA シナリオよりもスケール重視の作品。

まあしかし、最後の方では回収しているんだけど。
かなり強引に。
だが、その無茶ぶりがSF感が出ていて逆に良い。
この強引さ短絡さはハードSFでしか許されない。

いやしかし、伏線回収なんて実は必要ない。
良く考えたら必要なかった。
読者が望んでいるのはそこではない。
冒頭、わからないなりにとにかくヤバいことが始まってしまったという、
あのワクワク感だ。

あのワクワク感がいちばん好きなんだ!

圧倒的なハザードと、
圧倒的なヒーローが、
圧倒的な戦いを繰り広げる。
脳みそを空っぽにして刮目せよ!

もはや知性は不要だ。

そういう作品なのだ。
しかも後年の「シドニアの騎士」などと比較しても、
ただひたすらスケールアップを図る傾向がより強い。
より純粋なのだ。これが二瓶作品の原点ではないか。

シドニアにはちゃんとドラマがあったからね。
やはり、ドラマがあれば、それはそれで。
もちろん物語を追いかけたいという欲求もないではないけど。
しかし、追いかけるには知能が必要だし、
なにより前のお話を読んでないと、話がつながらない。

しかし脳みそ空っぽ系にはそんなんいらない。
とにかく「やべえ!」の一言で済むのだ。

いいんじゃないか!
こういうのでいいんだよ。逆に!

という、そんな作品類型もあるんだよ。
ということを伝えたかったのでした。

さようなら。さようなら。

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