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24/4/10(水) 騒ぐ子供問題、原因は子持ち家庭の二極化だと仮説を立ててみる

少子化問題で年間に生まれる子供の数は
80万人を割り、
危機的状況と言うより国が滅ぶレベルで、
最終段間に入ってるように思う。

そんな中、最近SNSでまた「騒ぐ子供」の
問題が炎上していた。
公共の乗物や飲食店などで騒ぐ子どもに
嫌悪感を抱く人たちから、
躾のできない親への批判、
子持ちとそうでない人たちの店を分けるべきなど、
様々な意見が飛び交っていた。
おそらく都市部、東京の話だろう。

僕自身は子供はいないが、
子供が好きだ。
山手線の満員電車に乗って
登校している子どもたちを見ると、
頑張れ!日本の将来を頼んだぞ!と思うし、
ショッピングモールで騒いでいる子どもたちを
見ると、他人の目なんて気にするな、
空気なんて読まずもっと自由に生きろ!
と思ったりする。
甥っ子たちと遊ぶときも、
満面の笑顔で元気に走りまわる姿を見て、
とにかく元気に生まれてきてくれてありがとう。
とにかくずっと元気でいてくれれば、
と思う。

ただそういう考えや気持ちになれない人たちの
気持ちはすごいわかる。
静かに食事を楽しみたい権利も尊重されるべきだし、
そもそも子供の泣き声は本能的に不安を煽るキーらしいので、
過敏になってストレスを感じてしまう
人たちもいるだろう。
僕自身は食事の場や公共施設、飛行機内では、
なんとも思わないが、
もし映画館で泣かれたらイライラすると思う。
ケチくさい話だが、2000円も払ってるのに、
ストーリーに集中できなかったり、
楽しめなかったら、損した気分になると思う。
書いてて思い出したが、
祖母が亡くなった時、
火葬場で騒いでいる子どもたちがいたので、
まだ僕は高校生だったが、
その子たちを注意したことがある。

その時の僕もそうだったが、
今回SNSで色々声を上げている人の多くは、
子どもたちにではなく、
その親に怒っているのだろう。
騒ぐ子どもたち泣き叫ぶ子どもたちを、
怒ったりなんとかなだめようと
する親に対しては、なんとも思わない。
放っておいたり、スマホををいじって無視している
親たちに対して怒っているんだと思う。

ただそれでも、
昔はもっと寛容であった気がしている。
僕の生まれた地域は田舎であったが、
それでも騒ぐ子どもたちはたくさんいたし、
正直躾のできない親もたくさんいた。
昔と現代の違いは、
単純に昔は子供を育てている、育てたことがある人が、
ほとんどで、マジョリティだったという点だと思う。
子育ての大変さをわかっているし、
子どもの泣き声にも慣れているので、
騒ぐ子供がいても、躾けられない親がいても、
それをあたり前のこととして、
受け入れられていたのではないだろうか。
現代はどうだろう。
子供はもはや「贅沢品」とさえ言われるくらい、
日本は高所得者層しか、子供を持てない時代に
なっている。
特に東京では平均年収程度では、
自分の生活だけでも精一杯の状況だ。
お金がないから結婚もしない、
子供を持つなんて夢のまた夢、
というのが当たり前の社会だ。
その一方低所得でも子供を持つ選択をする人達もいる。
しかしその多くは、中小企業やパートで共働きで
育休もまともに取れず、夫婦の時間や
自分の時間を作る余裕すらない家庭なのではないだろうか。

Aお金と時間にある程度余裕があり
 しっかり子どもと向き合える家庭
Bお金がないから結婚も出産もできないから、
 自分のためにお金と時間をかける単身者
Cお金も時間も余裕がなく、
 思うように子育てができない家庭

この3つの世帯に分かれ、
子供を持つ家庭がお金持ちと貧乏、
二極化しているのではと考えている。
そして子育てしている人が、マイノリティになりつつある。
騒ぐ子供問題で怒っているのは、
子供を持つ選択をできなかったBの層なのでは
ないだろうか。
そしてCはCで、余裕がないから、
子供を躾けられないのではないだろうか。
子供を持ちたいと思う気持ちは
誰もが持つ権利があるし、
決して否定されるものではない。
しかし、お金もなく、代わりに面倒を見てくれる、
両親などが近くに住んでいない人が、
東京で子育てしようというのが無理筋な話で、
その事によって自分たちの自由が
狭められてしまうことを、
ちゃんと考えておくべきだと思う。
昭和であれば、
放っておいても子供は育つ
とか言われていたが、
現代の日本の価値観において、
しっかり子育てできる環境を用意せずに
子供を作ることは親のエゴだと、
個人的には思っている。

とは言ってもCの母親だって友達と会ったり
おしゃれなカフェに行きたいだろう。
でも夫が育休取れないから、子供を連れ歩くしかない。
Bは子育ての大変さがわからないし、
子供を作ったあんたたちが悪いという自己責任論で、
自分たちの領域を侵してくる
子持ちを排除したくなる。
そこで対立が生じている気がする。

色々エビデンスのない極論を並べてきたが、
本来、子供を持ちたい子供を生みたいと望む人の願いが
気軽に叶えられる社会でなければいけないと思う。
子育ての時間も教育の機会も平等に与えられるべきだ。
僕自身は独身で子供はいないが、
もっと子育て世帯にインセンティブを
与える仕組みがあっても良いとすら思う。
Cが貧乏でも子供を持つと決めた一方で、
僕らBも自分の好きなように生きると決めた側だ。
もし、もっとお金があって、
子育てしやすい社会であったなら、
Bの中にも家庭をもつという選択を
した人たちがたくさんいたと思う。

みんなに余裕があって、
みんなが親になって、
街に子どもたちが溢れれば、
こんな批判や対立が表面化することもなかった
のではないかと思う。

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