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読書:二重の手がかり

アガサ・クリスティ著

宇野輝雄訳

1923年

短編集「教会で死んだ男」に収録

早川書房

友人達をお茶に招いた資産家ハードマン氏。

コントラルト歌手とピアニストの演奏を聴き、宝石のコレクションを披露。

皆が帰った後、宝石が金庫から消えていることに気が付き、私立探偵ポアロとヘイスティングス大尉に調査を依頼します。

容疑者は、招待客の中の4人。

誰も怪しいと思っていない、逆に全員を怪しいと思っている…というハードマン氏が恐れているのは、このことが表沙汰になることです。

盗まれた宝石には、カトリーヌ・ド・メディシスが身に着けていたというエメラルドのネックレスも含まれていました。

ルネサンス期(14世紀 - 16世紀)のイタリア、フィレンツェの名家、メディチ家の娘として生まれ、フランス王アンリ2世の王妃となったカトリーヌ・ド・メディシス。

カトリーヌ(1519年 - 1589年)
は美食家で、イタリアの文化、料理、菓子類、食器類、食事作法、香水などをフランスに伝えたと考えられているようですね。

原題は「The Double Clue」ですが、金庫には「手がかりになる品」がなぜか2つも残されていました。

いつものことながら、原作とは異なるところも多いのですが、ドラマ版も個人的に好きな作品です。

今日もご覧頂きましてありがとうございました。

「二重の手がかり」はこちらに収録されています。

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