Hot Cross Buns【イギリスのお菓子】
イギリスには、ホット・クロス・バンズというお菓子パンがあります。
もともとは、イースターのお祝い菓子パンで、イースターの直前にあるグッドフライデーに食べられました。いまではその人気のゆえに一年中、紅茶とともにいただくお菓子として親しまれています。
グッドフライデーは、イースターサンデー(復活祭)直前の金曜日。
またの名を『聖なる金曜日』。
イエス・キリストが磔(はりつけ)にされた日とされます。
イングランドでは、この日に『ホット・クロス・バンズ』というパンを食べます。ドライフルーツ入りの白いパンで、ほんのりスパイスの香り。横半分にスライスしてグリルで焼いてから、バターをたっぷりと塗っていただきます。
パンの上にあるクロスは、十字架を表していますが、他にも意味合いがあり、悪魔がパンの中から出ていくようにパンの表面には焼く前に十字を切っていたとも言われています。
スーパーマーケットの自社ブランドの商品もたくさん。
紅茶によく合う。
かつてホット・クロス・バンズは、特別な日にだけ食べるパンでした。家で手作りしたりパン屋さんで買って食べたのでしょうが、今ではあまりの人気ゆえ一年中食べられています。ジョージ王朝時代にロンドンにあった人気店『チェルシー・バン・ハウス』では、グッド・フライデーになるとホット・クロス・バンを買う人だかりで通りが埋まるほどの人気だったとか。
現代の話に戻りましょう!
今では、ドライフルーツ、スパイスという伝統的なレシピのみならず、色々なフレーバーが楽しめます。
特にウェイトローズやマークス&スペンサーのものは美味しそう。
原型からかけ離れていますが、とうとうコーヒー風味まで!
各スーパーマーケットから
自社ブランドのホットクロスバンズを売り出しています。
という感じで、
グッドフライデーに食べられていた祝祭のお菓子が、今では人気過ぎて一年中、イギリスでは食べられているというお話でした。
レシピはこちらに紹介しています! ↓
イースターの様子についてはこちらの本でご紹介しています。↓
ホット・クロス・バンズの歴史【追加投稿です】
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