もつにこみ

読めばホッとする、穏やかな日常を書く”平熱”のエッセイスト。モンブラン好き。妻と子(8…

もつにこみ

読めばホッとする、穏やかな日常を書く”平熱”のエッセイスト。モンブラン好き。妻と子(8歳・4歳・1歳)。引越業→地方公務員(市役所)。読むより書く側。コメント返信、遅れがち。いろいろと恐縮です。

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固定された記事

僕の考える性別性について

考え始めると、なんだか深くに沈み込んでしまうような、性別やジェンダーの話。あ、でもこの記事は軽いです。たぶん。 最近、中性的と呼ばれるような容姿の人が増えてきま…

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それ、聞く?

それ、聞く? 子どもから聞かれたとき、そんなふうに思ってしまいました。別にやましいことがあるわけではないのですが、ギクリとしてしまったのです。正直に答えるだけな…

もつにこみ
15時間前
38

キャベツの投稿とクリキャベと #書もつ

先月発売された、創作大賞2023受賞作「クリームイエローの海と春キャベツのある家(せやま南天)」(以下、クリキャベ)を読みながら思い出した、せやまさんの投稿がある。…

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子たちの懇談会

先日、子どもたちが通う保育園の懇談会がありました。 開始時間を把握せず、僕が行くことだけを覚えていたら、休日の朝のぼんやりとした頃に、妻から「もう始まっちゃうよ…

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連休明けは、火曜日です

ある日の帰り道に乗った、駅まで向かうバスでのことだ。 大勢の人がバス停に並んでいた。列に並んで乗り込んだ車内は混み合っていて、立っていた僕の背中合わせで立ってい…

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ジャズやるべ

田舎の女子高生が、たまたま出会った音楽にのめり込み、ビッグバンドを組んで演奏する映画といえば「スイングガールズ」です。 劇中、ビッグバンドで演奏されている数々の…

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パフェの悔しさをプリンで果たす

毎年の楽しみ、という存在は持っているでしょうか。毎年同じような時期にある、自分の好きなもの。いくつもある方もいるでしょうし、これだけは外せない!と楽しみなのか、…

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自慢していい、と言われたから

創作大賞の期間が始まって、昨年受賞されたお二人が対談したことがnoteさんによって投稿されました。 そのお二人とは、”クリキャベ”のせやま南天さんと、“卯月”の秋谷…

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性能 #毎週ショートショートnote

「あなたの春を奏でよう」 ヤマハから発売された最新のアコギは、演奏者の心情を読み取って微妙な調弦を自動で行い、サウンドホールの内部をAIによって調整する、これまで…

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ひとつのことを極めているって、なんかすごいよね

1000のおにぎりを食す男、ハスつかさんが、あのマツコ・デラックスと対決・・いや、共演された。 テレビに出ている人をみると、つい芸能人か、ある世界の専門家かと思って…

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目指す天下と地元愛 #書もつ

普段、流行り物には距離を置くことにしている。流行っているから、などと言う理由で選ぶのは自らの信念も感じられないし、何より思考停止というか、どうでもいい感があるの…

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読ませて、書かせて、今年も

今年も、創作大賞を開催するとの知らせがありました。 個人的には、昨年の盛り上がりの余韻が冷めやらぬまま、今年の創作大賞の開催が発表された感じがしました。もうそん…

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音が、消えた

通勤に使っている徒歩で20分程度の道のりの中には、季節を感じる花木があったり、どんな人が暮らしているのかと思うくらいのゴミが積まれる集積所があったりする。 人々の…

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先週もたくさん読んでいただきありがとうございました!

ひとり旅の醍醐味と、ひとり旅の不安について書きました。

行きたいんだけど、いつもちょっと不安なんだよなぁ。

ひとり旅って、どうなの?
https://note.com/monbon/n/nb7996a67d664

もつにこみ
10日前
13

書けない時間

書こうとおもって、こうして始めたけれど、周囲がうるさいのが気になるとか、氷の溶けたグラスにつく水滴が大きすぎて気になるとか、カフェに来て書いてもいいのかとか、い…

もつにこみ
10日前
87

チャレンジ

残り3分。 勝手に決めた制限時間の中で、なにをかこうとしているのか。いや、何も書けないことを書こうとしている。そんなものを、読んでもらおうなんて、失敬なやつだ。 …

もつにこみ
11日前
26
固定された記事

僕の考える性別性について

考え始めると、なんだか深くに沈み込んでしまうような、性別やジェンダーの話。あ、でもこの記事は軽いです。たぶん。 最近、中性的と呼ばれるような容姿の人が増えてきましたが、容姿が変化するためには気持ちの部分での納得が増えてきた証拠だと思っています。 どういうことかと言うと、自分がそうであるという自覚はそれこそ幼い頃からある方もいるのですが、"中性的"という言葉を用意したり、こんな容姿や発言、行動が中性的ですよ、みたいに提示してくれるメディアがあったりして、社会的に認知(容認と

それ、聞く?

それ、聞く? 子どもから聞かれたとき、そんなふうに思ってしまいました。別にやましいことがあるわけではないのですが、ギクリとしてしまったのです。正直に答えるだけなのですが、少しだけ考えてしまいました。 それは、夕食どきだったと思うのですが、平日の夜でした。質問はこうでした。 「パパって、何歳で逆上がりできるようになった?」 もったいぶったわりに、軽い内容だったかも知れません。逆上がり、できますか?何歳の頃にできるようになったでしょうか。 僕は、逆上がりができません。小

キャベツの投稿とクリキャベと #書もつ

先月発売された、創作大賞2023受賞作「クリームイエローの海と春キャベツのある家(せやま南天)」(以下、クリキャベ)を読みながら思い出した、せやまさんの投稿がある。 ・・確か、あれはキャベツの話だった。 あらためて読み返してみると、なんとその投稿はクリキャベで描かれていた「家事」の話しで「母親」の話しだった。 小説家さんにも様々な方がいて、日常生活に近い視点で描く方もいれば、全く想像だにしないヒリヒリ感を描く人もいる。 およそ2年前から、もしかしたら物語の萌芽が生まれ

子たちの懇談会

先日、子どもたちが通う保育園の懇談会がありました。 開始時間を把握せず、僕が行くことだけを覚えていたら、休日の朝のぼんやりとした頃に、妻から「もう始まっちゃうよ!」と言われて、慌てて園に。 兄弟たちのために時間を分けてクラスを分けて開催してくれる懇談会。前半は、数日前から慣らし保育を始めた下の子のクラス。 3人目だからこそ、園が年々工夫してきてくれたことがわかります。支度を簡素化したり、使いやすいロッカーや、たのしそうなおもちゃも見ることができました。 初めての保育園

連休明けは、火曜日です

ある日の帰り道に乗った、駅まで向かうバスでのことだ。 大勢の人がバス停に並んでいた。列に並んで乗り込んだ車内は混み合っていて、立っていた僕の背中合わせで立っている二人組の会話が聞こえてきた。 「今日もバス混んでますね・・」 「そうだね・・、そういえば初めてのお給料で何か買ったの?」 どうやら、すぐそばにできた企業の社員の先輩後輩らしい。若手は新入社員らしく、初々しい受け答えをしていた。初任給で何を買ったか、という問いは個人差があって面白い。 ちなみに僕は、実家に暮らし

ジャズやるべ

田舎の女子高生が、たまたま出会った音楽にのめり込み、ビッグバンドを組んで演奏する映画といえば「スイングガールズ」です。 劇中、ビッグバンドで演奏されている数々の名曲が流れますが、観客にとってよく知られていたのは、「イン・ザ・ムード」だったのではないでしょうか。年上の人には「カニたべたーい!」で始まるレストランのCMのBGMだと話すと、すぐピンとくる、あのメロディ。 映画が公開されたのは、2004年。その頃、僕は大学3年生でした。 奇しくも、ビッグバンドのサークルに所属し

パフェの悔しさをプリンで果たす

毎年の楽しみ、という存在は持っているでしょうか。毎年同じような時期にある、自分の好きなもの。いくつもある方もいるでしょうし、これだけは外せない!と楽しみなのか、義務なのかわからないくらいに拘っている方もいるかも知れません。 我が家のおなじみカフェ・クルミドコーヒーは春になると、くるみを主役にしたパフェを出します。大抵、4月に入ったあたりで発売されるため、ここ数年は新年度が始まって数日経って、仕事の隙間をぬってお店に行って食べることができていました。 しかし、今年は販売時期

自慢していい、と言われたから

創作大賞の期間が始まって、昨年受賞されたお二人が対談したことがnoteさんによって投稿されました。 そのお二人とは、”クリキャベ”のせやま南天さんと、“卯月”の秋谷りんこさん。お名前はどちらもペンネームなのですが、こうして見ていると、どちらもそのペンネームがしっくりくる気がしてきました。 昨年の創作大賞では、僕は応募するためにまっさらの状態から書いた作品はほぼなく、2本のエッセイを1本にまとめたくらいで、ほかは過去作にタグをつけて応募していました。 正直なところ、個人的

性能 #毎週ショートショートnote

「あなたの春を奏でよう」 ヤマハから発売された最新のアコギは、演奏者の心情を読み取って微妙な調弦を自動で行い、サウンドホールの内部をAIによって調整する、これまでになかった楽器だ。 心情を音に乗せるというのは、簡単にできることではない。楽器の演奏自体がとても難しいのに、さらに自身の心情をこめた音を出すなど、何十年もかかってようやくできるものかも知れない。 そんな技術が本当だったとして、たった100万で買えるなら安いもんだ。 この楽器は、演奏者がイメージする春が、聴衆に

ひとつのことを極めているって、なんかすごいよね

1000のおにぎりを食す男、ハスつかさんが、あのマツコ・デラックスと対決・・いや、共演された。 テレビに出ている人をみると、つい芸能人か、ある世界の専門家かと思ってしまう癖がある。というか、テレビにフツーの人が出る隙などないのだ。 見た目はフツーだけど妙に歌が上手いとか、超人的な特技があるとか、そういうフツーじゃない人が出るものだと思う。 普段、積極的にテレビを観ないが、好きな番組はある。それらは妻から「この番組を誰が観るんだろうと思っていた」と言われてしまうものでもあ

目指す天下と地元愛 #書もつ

普段、流行り物には距離を置くことにしている。流行っているから、などと言う理由で選ぶのは自らの信念も感じられないし、何より思考停止というか、どうでもいい感があるのでは、と思ってしまうのだ。 みんなや誰かと同じものを持つのが安心って時もあるけれど、ちゃんと自分に合うものを、自分で判断したいと思うのだ。 そんな中でも、読書に関しては、流行っていることに乗っかるのはアリだと思っている。都合のいいやつである。 それは、話題として同じものがある強みであったり、人気があったり、評価さ

読ませて、書かせて、今年も

今年も、創作大賞を開催するとの知らせがありました。 個人的には、昨年の盛り上がりの余韻が冷めやらぬまま、今年の創作大賞の開催が発表された感じがしました。もうそんなに経ったのか・・!・・と思ったりして。 幸運なことに、昨年、新しく作られたベストレビュアー賞をいただきました。この賞は、創作大賞の応募作についての感想を書いたり紹介したりした書き手に贈られる賞で、盛り上げてくれた方にという”基準のようなもの”がありました。 当時、その賞が欲しかったというよりは、みなさんの作品を

音が、消えた

通勤に使っている徒歩で20分程度の道のりの中には、季節を感じる花木があったり、どんな人が暮らしているのかと思うくらいのゴミが積まれる集積所があったりする。 人々の暮らしの中を通って、働く場所に向かうというのは、ちょっと意味合いは違うが「職住近接」的で、仕事の意味がよく見えてくるような気がする。 そんな通勤路で、とある建物の窓から賑やかに音が漏れてくる。朝も、夜も、ラジオかテレビか、必ずNHKらしき音声が漏れ出ている。 季節も問わない。特に夏は網戸になって開け放っているの

先週もたくさん読んでいただきありがとうございました! ひとり旅の醍醐味と、ひとり旅の不安について書きました。 行きたいんだけど、いつもちょっと不安なんだよなぁ。 ひとり旅って、どうなの? https://note.com/monbon/n/nb7996a67d664

書けない時間

書こうとおもって、こうして始めたけれど、周囲がうるさいのが気になるとか、氷の溶けたグラスにつく水滴が大きすぎて気になるとか、カフェに来て書いてもいいのかとか、いろんなことが気になりだす。 知っている。 これは、僕が、書けないときの症状だ。 書けない理由を探しているのだと思う。 僕は、自分自身では落ち着きのない人だと思っている。だから、言葉を口に出すのもやや抑えているし、集中せねばと余計なものを視界に入れないよう減らすようにしている。 毎日書くためには、書く場所を決め

チャレンジ

残り3分。 勝手に決めた制限時間の中で、なにをかこうとしているのか。いや、何も書けないことを書こうとしている。そんなものを、読んでもらおうなんて、失敬なやつだ。 たった3分では、何度もタイピングできないから、長い文章も書けないし、劇的な展開もない。こうして、時間が過ぎるのを堰き止めようと、指を動かし続けるしかないのだ。 焦っているわけではないが、タイプミスをするとなんだか負けた気分になる。勝負でもないし、打てなかったらそれでいいのだけど。 まだ1分しか経っていないなん