1日の終わる3分前になると、どんな言葉を交わし、どんなものを読み、どんなことを考え、どのようにして今日を過ごしたのかという振り返りがオートで始まる。
それは本当にオートとしかいいようがない。意識していようがいまいが、意識があるときには必ずそれはおこる。

3分がすぎ、0時になると、そんなふうにしてとめどなくあふれる振り返りはおさまり、ひたすらに静かな時間がやってくる。

激流のような3分間を今日も終え、いま僕は静謐の中にいる。
この、毎夜おこる現象はなんなんだろう。
なんらかの定義づけをしようと思うけれど、うまくいかない。

ただ、確かなのは、感情の激流に思考が押し流されたのち、ぴたりと止まる感覚は嫌いではないということ。

今日も1日を終えた。
静かだ。ただただ静かだ。

明日は何をしようか。