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ドイツで学んだ今すぐに実践できる!心の健康を保つためのたった一つのコツ


興奮と平穏のバランス

先週、フランスに住んでいる親友と二人でドイツのミュンヘンへ旅行に行った。

五日間の旅だったのだが連日しっかり予定を詰めて、夜はビアガーデンやホームパーティーでビールを大量に飲んだ。他にも有名なグルメの白ソーセージやキャベツの酢漬けを食べたり、進撃の巨人のモデル都市に赴いたり、気づけば1日を終えてベッドにダイブする毎日だった。

充実感を感じる一方で、あれ?今日は何をしていたっけ?と一瞬わからなくなるほど早く過ぎる時間に違和感を覚えた。例えるなら富士急でジェットコースターに乗った直後、放心状態になる感じ。笑 自主的に時間を消費しているはずなのに、何故か心身共に削られ、消費されたような感覚がした。新しい経験のインプットが多すぎて、それに対して自分が何かを感じる空白の時間があまりにも少なすぎたのだと思う。


けれども反対に、そんな旅行中で唯一じっくり楽しめた時間があった。三日目に訪れた”Gelordsee”という湖での出来事。

そこはミュンヘンから電車で二時間ほどの距離にある田舎の小さな集落。近くにスーパーも薬局もなく、民宿が三四件あるだけの観光地にしては何も無さすぎる場所だ。私たちが偶々自然の中でピクニックができる所を探していた時にインスタグラムで見つけた場所なのだが、現地の友人すら知る人はいなかった。笑 そんな場所を目指して私たちは駅から目的の湖まで40分かけて歩いた。

驚いた事に、普段街中を歩くと10分で疲れてしまう私が一切疲れを感じなかった。遠くで響くカウベルや、足元を流れる小川の音に耳を澄ませ、緑や花の匂いを逃すまいと深く空気を吸い込んだ。そして目前に広がる雄大な山々はまるで昔見たサウンド・オブ・ミュージックの世界観だった。その時、私は本気で「幸せすぎて今死んでもいい。」と思った。私は持てる全ての神経を使って、そこに有る全てのものを吸収しようとした。その感覚は”気持ちいい”では表せない、自分が溶けて気化してしまい、完全に自然の一部になったようなもので、”無”の境地、”天国”とはこの事かもしれないな、、と若干22歳にして思ったのだった。

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この二つの正反対な感覚を通して私は気づいた。

ミュンヘン中心部で過ごしていた間は、ずっと新しい物や食べ物に興奮している状態で、ほとんど自分の感覚や感情と向き合う時間がなかったけれど、中間にこの湖を挟んだ事で心の平穏を保てたのだと。


この事から、私はメンタルを常に健康な状態に保つには、『興奮と平穏のバランス』がとても大事なのだと感じた。

これは普段の生活や仕事においても言える事だと感じている。タスクに追われている状態では時々自分が何をしたいのかわからなくなり、疲弊する時がある。そんな休日にネットフリックスなどエンターテイメントに触れて過ごすと、仕事に加えてさらにインプットが増えるため興奮状態になり、消費されるという感覚が加速してしまった経験がある。(エンターテイメントによる消費される感覚については後日別の記事を書こうと思います)逆に、仕事に慣れてきたり全てが安定している時、考える時間がありすぎる事によって虚無感や不安に襲われる事もある。

けれども現代にはありがたい事に、これを回避する方法が”自然に触れる事”以外にもたくさんある。平穏を得るためには、気の知れた友人に自分が考えている事を話してみて、違った見方から意見をもらうことで自分を理解したり、一人でカフェに行って考えた事をノートに書き出してみたり、瞑想をしてみたり、散歩をしてみたり。一日30分でも、意図的に自分自身と向き合う事によって平穏が生まれるのを感じることができる。また興奮状態を作るには、何か新しい習慣を取り入れてみるのが一番だろう。

今回の旅行は、これからも自分の声を聞く時間を取る事で心地良く暮らす習慣を少しずつ発見していこうと思わせてくれたのでした。







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