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読書記録54『思わず考えちゃう』(2019)ヨシタケシンスケ

「ついつい考えちゃう」ことばかりの日々です。
この本も、「考えてしまった」ことについてイラストと文章でゆるく紹介されています。ゆるいのですが、深いのです。

内容と感想を少し。

「心配事を吸わせる紙」

あぶら取り紙みたいに、おでこにピタッと貼ると心配事がごっそり取れる紙があったらいいなというお話。
ものすごくほしいです。なんなら買い溜めします。
今、おでこにピタッと貼りつけたら何が取れるかなと試しに書いてみたら、一枚の範囲には収まりませんでした。


「幸せとは、するべきことがハッキリすること」

すごくそうだなと思いました。
次にやることを常に探し、適切な量のタスクを次々とこなしていくことに充足感を覚えます。
「○○をしよう!」と決めた瞬間のイケイケドンドンな気持ちの高まりが好きです。

だからその反面、やることを探しているときが苦しい。
ヨシタケさんも若い頃は、「なんでもできること」が逆に不幸だったと語っています。
今からやろうと思えば、留学もできる、インターンもできる、就活もできる、大学を辞めることもできる、旅もできる、誰かに会うこともできる、将来に可能性を残している。
はたから見ればすっごく恵まれた立場にいるのに、優柔不断な人にとっては苦しい。贅沢な悩みだ。


「人生は『好きなことをやればいいんじゃない?』『でも、どうすればいいんだろう』の無限ループ」

考えれば考えるほど、「でも」が積もってきて動けない。
本当に好きなことなんて、存在しない。
好きは思い込みである。

確かになと思います。
自分の趣味とか、好きな事とか、非常に疑わしいものだと思っていたところだったので、この文章は心に留まりました。


ヨシタケさんにとって、イラストを描くことは自分を励まして、下がってしまう気持ちを0にする作業だそうです。
私にとっては、文章を書いたり、写真を撮ったり、楽器を弾くことがそれに値するのかもしれません。

これからも、考えすぎて考えすぎて、また「うわあ」と叫びたくなりながら、過ごしていくんだろうと思います。

気がめいったらnoteを書こう!久しぶりの投稿は緊張します。

かしこ

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