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夏の味、ルバーブのパイ

今の季節、夏の味というと、こちらではルバーブがまずあげられる。
ルバーブは日本ではあまり馴染みがないと思うけど、果物ではなく野菜なのだそう。しかし食べる時は砂糖などで甘味をつけジュース、ジャム、お菓子などにする。

ピーラーで皮を剥く
生では基本食べない


こちらの国では、夏の定番おやつとして家庭で焼くルバーブ・パイは、ホームメイドの素朴な味わいだ。

パイと言ってるがプレーンなものはどちらかというと
菓子パンに近い気がする


プレーンなタイプはルバーブのみだけど、酸味が強いので、甘く熟した苺も一緒に入れると色も綺麗だ。こちらの国では夏が苺の旬なので、長い冬に備えビタミン源として夏の間に各家庭で大量に冷凍保存もする。地下に苺やベリー類を貯蔵している家も多い。

ルバーブ・パイにはバニラアイスやバニラクリームを添えて食べる。
これには理由があり、ルバーブは体内のカルシウムを奪いやすいので、乳製品と一緒に食べると良いらしい。
ルバーブは抗酸化作用がありコレステロールを抑制する働きもあるけれど、食べすぎるとお腹が緩くなるので注意。

ルバーブ・パイのレシピは沢山あって、生地の中にこちらの国ではお馴染みのカルダモンなどのスパイスを入れたり、焼き上がってからシナモンを振りかけたり、クランブルをのせて焼いたり。
中に入れるフィリングも様々で、フレッシュチーズやマスカルポーネ、ヨーグルトクリーム(トルコやギリシャのヨーグルトのように水切りしてあるタイプ)や、こちらのバターミルク(酸味が強く甘くない)を入れたり、或いはフィリングなしというのも有り。
しっとりタイプからパンみたいなふかふかタイプまで、ありとあらゆるレシピがあるので、作る人や好みによって微妙に違うのも面白いところ。


ルバーブとダークチェリーのパイ
この上にフィリングをのせる場合もある
最後にクランブルをたっぷりのせて焼きあげる


私が自分で作る時は、生地にカルダモンを混ぜ、フィリングにはドイツでクワルク(この国ではまた違う名前)と呼ばれているフレッシュチーズ、一番上にクランブルをのせ、三層にして焼くしっとりタイプが好き。
そしてダークチェリーがあればそれも一緒に入れる。ダークチェリーはチェリーピッターであらかじめ種は取り除いておく。そんなに出番はないけど一つあると便利な道具。
家で焼くパイはオーブンのトレイ1〜2枚丸ごと(ビルトインオーブンは大きいのでトレイは50cm位ある)、どかーんと大量に作るのもこちらの国では普通だけど、1日に何度も飲むコーヒーのお供や食後のデザートに食べているとあっと言う間になくなる。

三層の時はさすがにカロリーが気になるので
バニラアイスは省く


バターたっぷりのクランブルをのせるとカロリーもすごいけど、のせないと何か物足りない気がして、ついついのせてしまう(苦笑)


酸味のある果物はルバーブと合う


毎年ルバーブを食べる度に、やっと夏が来た!という気分になる。
ルバーブのジュースはシロップを作っておいてソーダ水などで割って飲む。甘さ控えめなので、食事の時に飲んだりもする夏の味だ。




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