【安曇野から発信する潤一博士の目】38~木曽川泥流、濃尾平野に達する~
木曽川泥流(上流部は岩屑なだれ堆積物、下流部は泥流堆積物)は、5万年前に、御岳火山の摩利支天山ー剣ヶ峰間の山体が崩落して、巨大な岩屑なだれとして発生した(千葉 恵美、1996,MS)。
木曽川泥流は、御岳火山東麓の西野川から王滝川、木曽川と流れ、濃尾平野にまで達した(総延長100㎞、写真⑦)。この堆積物は、西野川、王滝川では岩屑なだれ堆積物の岩相(写真①、②)を示すが、木曽川ぞいでは、次第に泥流堆積物の岩相に移化する。王滝川と木曽川の合流点より、やや下流部では、なぎ倒さ