機巧のイヴ 新世界覚醒編/乾緑郎

https://www.shinchosha.co.jp/book/120792/

読了日2018/7/28
世界万博の見物とされるはずだった機巧人形、イヴが何者かに盗まれる。私立探偵でありイヴを盗んだ日向、イヴを覚醒させた八十吉、イヴと友情を育んだフェル女史、根本は一途だったゴーラム氏とその愛妻、スリーパー……魅力的な人物たちが繰り広げる人間模様を、覚醒したイヴが見続ける。自分に心はあるのか、人々を眺めながら己の内に問い続けている。日向とゴーラム(読み進めるうちにこう思ってしまったのは意外だった)の最期は残念だった。イヴが机を大事にするところ、フェル女史のド近眼などユーモアがあったところに救われた。


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