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オムツ交換で排泄のリズムや健康状態を把握する

オムツ交換は子どもの体づくりであったり、
心がふれあうコミュニケーションであったり、
言葉や概念をまなぶ機会であったりと、
可能性にあふれた行為であるということを
ここまでの回を通してお伝えしてきました。

子どもの排泄のリズムを知ろう

しかしオムツ交換の可能性、
これだけではありません。

オムツ交換の機会を利用して
子どもの排泄のリズムを把握し、
じょうずにトイレトレーニングに導くこともできますし、
健康状態を知って日々の生活にいかすこともできるのです。

子どもの排泄のリズムを知る方法ですが、
いたってシンプル。

泣いたりモゾモゾしはじめたり臭いを感じたり、
とにかく出ていそうだなと思うタイミングでオムツを確認し、
排泄していたらその時間を記録していきます。

これをしばらく続けていると、
だんだんと大体1日のうちのどのタイミングで
排泄しているかがわかってくるのです。
( 子どもによってはまったく時間が安定しない子もいますが、
それもその子自身の特徴として把握することができます。)

トイトレもスムーズに負担すくなく

トイレ模型

そうすると、そろそろかなと思う頃合いで
「 トイレに行ってみようか 」
「 おまるに座ってみようか 」
という具合に誘うことができます。
身体のタイミングとも合うので、
トイレやオマルで成功しやすくなり、
子どもにも親にも無理なくトイレトレーニングをすることができるのです。

ちなみにこのとき、
養育者がオムツ=排泄するためのもの
と思ってしまっていると、
子どもが出してくれるいろんな排泄のサインを
見逃してしまいがちです。

特に機能の優れた紙オムツを使っていると、
ついつい排泄への意識は甘くなってしまいやすいもの。

サインを何度も見逃して反応せずにいると、
そのうち子ども自身もサインを出さなくなってしまうので、
紙オムツを使っている方もなるべく
子どものサインに意識を向けるようにしてみてくださいね。

排泄の回数や排泄物の状態で健康チェックも

ウンチ

このように子どもの排泄のリズムを把握していると、
「 今日はオシッコの回数がすくないかな?」
「 ちょっと便秘気味かな?」
と健康状態にも意識が向くようになります。

オシッコの状態( 色や泡立ちなど )や
便の色などがきっかけで
病気に気付けるということも。

また、便の質や色は食べるもので変化しますので、
食生活を見直すヒントにもなります。

びっくりするような色だと思ったら
野菜ジュースの飲みすぎだったり、
パンやお菓子などが食事のメインになっている子は
2、3日おきの排便で出てもカチカチだったり。

園でもそういうときには、
「 ちょっとジュースは控えめにね 」
と伝えたり、
「 お野菜や食物繊維がとれるおかずも食べてみてね 」
とアドバイスしたりしています。

排泄物チェックは、
健康状態を知り生活を見直すための
大切なステップなのです。

このように、
トイレトレーニングや健康の増進にも
フル活用できるオムツ交換!

ぜひ意識してみてくださいね。

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