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よっこらせとどっこいしょ 【詩】

よっこらせ、で
まずは世界が吹っ飛んで。

私達数字になる。
誰かが発掘してくれなきゃ
数字にもなれないけどね。

でも素敵じゃない。
私達って。
死んで終わりじゃないの。
数字になるの。

あら今って何年かしら?
結婚して何年になるのかしら、
それもほら、
数字で愛が測れるじゃない?
偽りでもなんでも、
法は愛なのよ。

つまりね、私たちは結婚してるってことじゃない?
結婚って数字に例えると何になるかしら?


愛って何かって?
それって今頃?
潤った概念じゃないの。
素敵よね人間って、
概念で形を作れるもの。

でも命は概念とはいえないわね、
実在と虚構の間って感じね。
あれ、つまりそれって概念と何が違うのかしら?

なんにせよ命って借り物だから、どうせ、いつかは返すのよ。
よっこらせで、世界を吹っ飛ばした神様のもとへ。
どっこいしょで、私たちを作った神様のもとへ。

私達、きっとイケてる数字になれるわよ。

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